*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレにらみも政治圧力に警戒
13日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米インフレ指標の強さを背景に、ドル買い先行の見通し。ただ、米トランプ政権からの政治的圧力が警戒されており、ドルの下押し圧力になりやすい。
前日発表された米消費者物価指数(CPI)は総合が予想を下回ったものの、コア指数は強い内容となり、インフレ高進を背景に米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げを見込んだドル売りは一服。ただ、トランプ米大統領の圧力が嫌気され、その後はドル売り地合いに。ユーロ・ドルは1.16ドル付近から1.17ドル付近に浮上し、ドル・円は148円半ばから147円半ばに下落。本日アジア市場で日本株高を受けた円売りで、ドル・円は小幅に戻した。
この後の海外市場では材料難のなか、米インフレと金融政策に思惑が広がりやすい。雇用の弱さを踏まえ、FRBは9月利下げへの傾斜を強めるとの見方が優勢だが、CPIは想定ほど鈍化せず、今後の緩和的な政策を見込んだ米金利安・ドル安は後退しよう。欧米株高なら円売り優勢となり、ドル・円は堅調地合いになりやすい。ただ、米財務長官が大幅利下げの必要性に言及するなどトランプ政権による政治圧力が意識され、ドルの下押し要因として警戒されよう。
【今日の欧米市場の予定】
・特になし
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