*08:32JST 過熱を冷ます調整を入れておきたいところ
14日の日本株市場は、利食い優勢の相場展開になりそうだが、底堅さは意識されよう。13日の米国市場はNYダウが463ドル高、ナスダックは31ポイント高だった。前日の米消費者物価指数(CPI)で利下げ観測が高まるなか、ベッセント米財務長官は、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げの可能性に言及したことが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比225円安の43145円。円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや利食い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は一時43040円まで売られる場面もみられたが、節目の43000円を割り込まなかったことで、同水準に位置するボリンジャーバンドの+2σ辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。日経平均株価は連日の大幅高によって+3σ水準まで上昇したことで過熱感が警戒されやすいこともあり、過熱を冷ます調整になりそうだ。
ただし、日経平均株価は6営業日続伸で3000円近く上昇しており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。43000円での底堅さがみられるようだと、再び上へのバイアスが強まる可能性があるだろう。米国ではエヌビディアやマイクロソフトなどハイテク株の一角が利食いに押された一方で、景気敏感株などが買われていた。
東京市場は直近で日経平均型のインデックス買いが断続的に入っており、NT倍率
(日経平均株価÷TOPIX)は6日の13.70倍台から昨日は一時14.01倍をつける場面もみられた。利食いの動きをみせてくる局面ではTOPIX型にシフトする可能性があるだろう。
また、日経平均型のインデックス買いの動きが一服するようだと、相対的に出遅れているグロースなど中小型株に関心が向かう展開も意識しておきたいところ。そのほか、決算を手掛かりとしたところでは、昨夕に発表したサンケン電<6707>、カッパクリエ<7421>、日電子<6951>、弁護士コム<6027>、ラクス<3923>、日シス技術<
4323>、INEST<7111>、FFRI<3692>、オイシックス<3182>、ライフネット<7157>などが注目される。
<AK>