*08:45JST 前場に注目すべき3つのポイント~いったん持ち高調整の動きが意識されやすい~
18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■いったん持ち高調整の動きが意識されやすい
■キーパー技研、25/6営業利益 16.3%増 70.98億円、26/6予想 12.7%増 80億円
■前場の注目材料:トヨタ自、モノづくり守る、14年ぶり国内車両新工場
■いったん持ち高調整の動きが意識されやすい
18日の日本株市場は、こう着感を強めてくる相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが34ドル高、ナスダックは87ポイント安だった。NYダウはバフェット氏の投資会社による株取得が明らかになったユナイテッドヘルス・グループの上昇がけん引した。一方で、8月のミシガン大消費者態度指数が予想外に悪化したほか、期待インフレ率の上昇が重荷になった。また、トランプ米大統領が半導体関税を近く発表すると報じられたことが神経質にさせた。シカゴ日経225先物は大阪比25円安の43445円。円相場は1ドル=147円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時43500円まで買われる場面もみられたが、ボリンジャーバンドの+2σに上値を抑えられる形となり、大阪比100円安の43370円だった。これまで+2σと+3σとのレンジに沿った強いトレンドを継続してきたこともあり、+2σが抵抗として意識されてくるようだと、持ち高調整の動きが強まる可能性はあるだろう。
トランプ大統領は今週か来週にも半導体関税を発表すると報じられている。当初言及していた100%を上回る「200%か300%」に引き上げる可能性に言及していることで、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が弱い値動きになるようだと、日経平均株価の上値を抑える形になりそうだ。
また、今週は21日~23日に開催予定の「ジャクソンホール会議」を控え、いったん持ち高調整の動きが意識されやすいだろう。米国では9月の利下げ確率が9割を超えている状況だが、22日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演が予定されているため、発言内容を見極めたいとして様子見ムードが強まりそうである。強い基調が続いているものの、利益確定の売りが入りやすいだろう。
物色としてはハイテク株の動向を見極めつつ、こう着感を強めてくる局面ではグロースなど中小型株での短期的な売買になりそうだ。また、決算はピークを通過したが、15日の取引終了後に発表したキーパー技研<6036>、TENTIAL<325A>、
MHグループ<9439>などが注目される。
■キーパー技研、25/6営業利益 16.3%増 70.98億円、26/6予想 12.7%増 80億円
キーパー技研<6036>が発表した2025年6月期の業績は、売上高が前期比12.2%増の230億9300万円、営業利益は同16.3%増の70億9800万円だった。4月は春需要を受け、全店で実施した「スプリングフェア」が好評で、来店台数は前年同月比17%増と大きく進捗した。2026年6月期の業績は、売上高が前期比13.9%増の263億円、営業利益は同12.7%増の80億円を計画。
■前場の注目材料
・日経平均株価は上昇(43378.31、+729.05)
・NYダウは上昇(44946.12、+34.86)
・為替相場は円安・ドル高(147.10-20)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・トヨタ自<7203>モノづくり守る、14年ぶり国内車両新工場
・西部技研<6223>省エネで低露点除湿、ハニカムローターの新型
・フルサト・マルカHD<7128>傘下のマルカ、タイ食品機械販社買収、東南アジアで攻勢
・Ridge-i<5572>地球観測データ活用支援、日本マイクロソフトと連携
・大日印<7912>iPS細胞を効率培養、可溶性マイクロキャリア開発着手
・ヒロセ電機<6806>高電流・免振構造を両立した基板対基板コネクター
・三井化学<4183>ARグラス基板を28年量産、光学樹脂で広視野・軽量
・日本触媒<4114>川崎に製品開発拠点、グループ連携強化
・ロート製薬<4527>免疫機能増強を解明、自然由来素材の腸内細菌、機能性食品に応用
・五洋建設<1893>香港で受注、空港無人交通車両専用道など、415億円
☆前場のイベントスケジュール
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