*07:48JST 18日の米国市場ダイジェスト:NYダウは34ドル安、地政学的リスクやジャクソンホール会合睨む
■NY株式:NYダウは34ドル安、地政学的リスクやジャクソンホール会合睨む
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は34.30ドル安の44911.82ドル、ナスダックは6.79ポイント高の21629.77で取引を終了した。
トランプ大統領と、欧州指導者、ウクライナ大統領との会談を控え、様子見気配が強まり、寄り付き後、まちまち。住宅市場指数が予想外に悪化し、相場は下落に転じた。速やかな利下げ期待の後退で金利が上昇し、終日戻りが鈍かった。今週開催される連邦準備制度理事会(FRB)の年次会合、ジャクソンホール会合を控え動意乏しくもみ合いに終始。ナスダックは半導体エヌビディア(NVDA)などの上昇が支援しかろうじてプラス圏を回復しまちまちで終了した。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方、不動産が下落。
管理医療会社のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)は第2四半期に数人の著名投資家による同社株購入が当局への報告で明らかになったことに続き、アナリストが2027年に向けた潜在的な業績回復の見通しを示したため、続伸。オンラインヘルスケアのグッドRXグループ(GDRX)はデンマークの製薬会社ノボ・ノルディクスとの提携で糖尿病治療薬、オゼンピックへのアクセス拡大で収益増期待に買われた。ヘルスケアのCVSヘルス(CVS)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。
人事関連の管理プラットフォームを提供するデイフォース(DAY)はソフトウエア、テクノロジーに特化した投資会社のトーマ・ブラボが同社買収を協議しているとの報道で大幅高。太陽電池モジュール製造会社のファーストソーラー(FSLR)はトランプ政権が発表した税額控除改定が警戒されていたほど厳しいものではなかったため安心感に買われた。半導体のインテル(INTC)はトランプ政権が約10%出資を検討しているとの報道や投資会社のアパロサ・マネジメントが第2四半期に同社株を購入したことが明かになったが、利益確定売りに下落。
ネットワーク用セキュリティー・ソリューションのプロバイダー、パロアルト・ネットワークス(PANW)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後1株当たり利益が予想を上回ったほか、見通しも予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:積極的な米利下げ観測後退、長期金利上昇でドル反発
18日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円50銭から147円99銭まで上昇し、147円84銭で引けた。先週発表されたインフレ指標や連邦準備制度理事会(FRB)一部高官の利下げに消極的な見解、地政学的リスクの緩和によりFRBの積極的な利下げ観測が後退し長期金利上昇でドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1686ドルから1.1656ドルまで下落し、1.1668ドルで引けた。ユーロ・円は172円68銭まで上昇後、172円19銭まで下落。地政学的リスク後退で、リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3546ドルから1.3502ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8081フランへ上昇後、0.8063フランまで下落。
■NY原油:反発で63.42ドル、ウクライナ戦争の継続を警戒
NY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:63.42 ↑0.62)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+0.62ドル(+0.99%)の63.42ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは62.18ドル-63.79ドル。ウクライナ戦争の継続が警戒されており、原油供給の減少を意識して調整的な買いが観測された。通常取引終了後の時間外取引では主に63ドル台半ばで推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 47.92ドル +0.98ドル(+2.08%)
モルガン・スタンレー(MS) 144.78ドル +0.15ドル(+0.10%)
ゴールドマン・サックス(GS)730.96ドル +0.24ドル(+0.03%)
インテル(INTC) 23.66ドル -0.90ドル(-3.66%)
アップル(AAPL) 230.89ドル -0.70ドル(-0.30%)
アルファベット(GOOG) 204.29ドル -0.62ドル(-0.30%)
メタ(META) 767.37ドル -17.86ドル(-2.27%)
キャタピラー(CAT) 412.64ドル +4.85ドル(+1.18%)
アルコア(AA) 29.63ドル -1.64ドル(-5.24%)
ウォルマート(WMT) 100.70ドル +0.70ドル(+0.70%)
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