*05:36JST NY株式:NYダウは349ドル安、金利高を嫌気
米国株式市場は反落。ダウ平均は349.27ドル安の45282.47ドル、ナスダックは47.25ポイント安の21449.29で取引を終了した。
長期金利の上昇を嫌気し、寄り付き後、下落。ロシアとウクライナの和平に向けた協議への進展も見られず、根強い地政学的リスクが更なる売り圧力となった。ダウは終盤にかけ下げ幅を拡大。ナスダックは、半導体エヌビディア(NVDA)の上昇が支え、プラス圏を回復したが、終盤にかけ再び売りに転じ、終了した。セクター別では不動産管理・開発、自動車・自動車部品が上昇、運輸が下落。
半導体エヌビディア(NVDA)は今週予定されている四半期決算での良好な内容への期待に買われた。高級家具販売のRH(RH)や家庭用品販売のウェイフェア(W)、同業のウィリアムズ・ソノマ(WSM)はトランプ政権が輸入家具に対し関税を賦課することを計画していることが明かになり、それぞれ、下落。同業で製品の大半を国内生産しているレイジーボーイ(LZB)やイーサン・アレン・インテリアズ(ETD)は買われた。動画配信のネットフリックス(NFLX)は同社制作のアニメーション・ミュージカル映画が北米興収で初の首位を記録し、上昇。
清涼飲料メーカーのキューリグ・ドクターペッパー(KDP)はオランダの「ビーツ・コーヒー」運営のコーヒー、紅茶飲料メーカー、JDEピーツと約180億ドル規模の買収で合意、買収完了後に飲料事業とコーヒー事業を切り離しそれぞれ上場させる計画が明らかになり、下落。カジュアル衣料小売りのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO)はアナリストが投資判断を下方修正し、下落した。鉄道のCSX(CSX)は著名投資家のバフェット氏が運営する保険のバークシャー・ハサウェイ(BRK)が鉄道会社の購入市場に参入していないことを明らかにし、下落。
トランプ政権は半導体インテル(INTC)への約90億ドルの補助金を同社株約10%に転換することで合意、産業政策の新たな手法とし、より多くの企業とこのような合意を結ぶ可能性があると、大統領は示唆した。
(Horiko Capital Management LLC)
<ST>