*12:06JST タムロン Research Memo(6):2026年12月期の営業利益目標205億円は射程圏内に
■タムロン<7740>の今後の見通し
2. 中期経営計画
(1) 中期経営計画「Value Creation26 ver2.0」の概要
同社は2024年12月期から3ヶ年の中期経営計画「Value Creation26」をスタートしている。基本方針は、「着実な既存事業成長と新規事業創出の加速」「働きがいのある、企業価値の高い企業へ」の2点を掲げ、前中期経営計画での成果に加え新たなチャレンジを通じた質の高い飛躍、企業価値の最大化に取り組み、次期中期経営計画で売上高1,000億円企業に到達するために必要となる経営基盤を構築していく期間と位置付けている。
基本戦略として策定した事業戦略(事業ポートフォリオ最適化の深化、新規事業の育成・創出の加速)や財務戦略(効率的かつ安定性を確保した経営の構築、株主還元政策の拡充)、ESG/サステナビリティ戦略(コーポレート・ガバナンス体制の変革、経営インフラ/人的資本拡充、カーボンニュートラル・環境負荷低減)を推進し、持続可能な事業基盤の構築を目指す。
(2) 経営数値目標
2026年12月期の業績目標は当初計画(売上高830億円、営業利益153億円)を1年目でクリアしたことから、現在は「Value Creation26 ver2.0」として、新たに売上高950億円、営業利益205億円を設定している。2025年12月期の業績見通しは期初計画を小幅に減額したものの、2026年は主力のカメラ交換用レンズの自社ブランドで10本の新製品投入を予定していることや、監視&FA関連や車載カメラ用、医療用でもさらなる売上拡大が期待できることから、今後為替の円高が一段と進むようなことがなければ、最終年度の業績目標値は十分に達成可能な水準と弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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