*18:23JST 25日の中国本土市場概況:上海総合は小反落、大型連休を前に様子見ムード
25日の中国本土市場は小反落。主要指標の上海総合指数が前日比0.34ポイント(0.01%)安の3853.30ポイントで引けた。
市場では、来週から始まる大型連休を前に銀行株や酒造株など時価総額が大きい銘柄を中心に持ち高調整の売りが広がった。また、まとまった買い材料不足の中で上値追いは鈍かった点が挙げられる。一方、指数の下値は限定的。中国当局による追加的な景気対策の期待やハイテク分野の成長観測が指数をサポートした。
銀行株が売り優勢となり、業種別で下げが目立った。中国招商銀行(600036/SH)が1.21%安、華夏銀行(600015/SH)が1.03%安、民生銀行(600016/SH)が0.49%安、中国銀行(601988/SH)が0.76%安と軟調だった。来週から始まる大型連休を前に、持ち高整理の売りが集まりやすかった。時価総額の大きい金融株を中心に利益確定の動きが広がり、相場全体の重しとなった。
空運・観光関連も軟調。中国南方航空(600029/SH)が0.33%安、広州白雲国際機場(600004/SH) 0.64%安、上海国際機場(600009/SH)が0.56%安となった。また、旅行関連では黄山旅游(600054/SH)が0.69%安と軟調だった。国内移動需要の回復期待はあったものの、連休入りを控えた需給調整の影響が意識された。その他では酒造、証券、インフラ関連でも個別に売られる銘柄が散見された。
一方、ハイテク株は高い。曙光信息産業(603019/SH)と携帯端末ODMの華勤技術(603296/SH)がそろって6.8%高、用友網絡科技(600588/SH)が6.6%、成都旭光電子(600353/SH)が5.3%と堅調な値動きを示した。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.23ポイント(0.09%)高の260.97ポイント、深センB株指数が4.02ポイント(0.30%)安の1349.95ポイントで終了した。
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