*07:46JST 13日の米国市場ダイジェスト:NYダウは587ドル高、AI期待や対中関係の悪化懸念後退が支援
■NY株式:NYダウは587ドル高、AI期待や対中関係の悪化懸念後退が支援
米国株式市場は反発。ダウ平均は587.98ドル高の46067.58ドル、ナスダックは490.18ポイント高の22694.61で取引を終了した。
人工知能(AI)関連の大規模ディ―ル受け投資家心理が改善、さらにトランプ大統領やベッセント財務長官の発言を受けて対中関係の悪化懸念が後退し買戻しが強まり、寄り付き後、上昇。終日買戻しが続いた。終日にかけ上げ幅を拡大し、終了。セクター別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇した一方、不動産管理・開発が下落した。
半導体のブロードコム(AVGO)は「チャットCPT」を運営するAI開発企業のオープンAIとAI向けカスタム半導体やネットワーク機器の共同開発で複数年にわたり協力することで合意し、上昇。銀行のJPモルガン(JPM)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)は今週の四半期決算発表を控えトレーディング益などが奏功した好決算期待にそれぞれ上昇。化粧品小売りのエスティ・ローダー(EL)は対中貿易戦争の悪化懸念の後退やアナリストの投資判断引き上げで、買戻しが先行した。携帯端末のアップル(AAPL)や半導体のエヌビディア(NVDA)も対中関係悪化懸念の緩和でそれぞれ上昇。
不動産・融資会社のレンディング・ツリー(TREE)は創業者で最高経営責任者(CEO)のレブダ氏が自動車事故で死亡した事を発表し、下落。カジノ運営のラスベガス・サンズ(LVS)やウィン・リゾーツ(WYNN)は最新のマカオのカジノ業界の売り上げデータが冴えず売られた。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は18.61まで下落し、20を下回った。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米中貿易戦争激化の懸念緩和、リスクオフ後退
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は152円06銭から152円45銭まで上昇し、152円32銭で引けた。トランプ大統領が対中関係悪化の憶測を否定、ベッセント米財務長官が依然米中首脳会談が開催される予定だとの発言で、米中貿易戦争の激化懸念に伴うリスク回避の動きが後退した。
ユーロ・ドルは1.1558ドルまで下落後、1.1579ドルまで上昇し、1.1569ドルで引けた。全米企業エコノミスト協会(NABE)が米国国内総生産(GDP)の今年、来年の成長率予想引き上げでドル買いが優勢となった。ユーロ・円は175円90銭まで下落後、176円33銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3320ドルまで下落後、1.3340ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8036フランから0.8058フランまで上昇した。
■NY原油:反発で59.49ドル、米中関係の悪化を警戒した売りは一巡
NY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:59.49 ↑0.59)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.59ドル(+1.00%)の59.49ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは59.00-60.17ドル。米中関係の悪化を警戒した売りは一巡し、ロンドン市場で60.17ドルまで買われたが、その後は伸び悩んだ。米国市場では59.21ドルまで値下がり。通常取引終了後の時間外取引では主に59.50ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 48.86ドル +0.21ドル(+0.43%)
モルガン・スタンレー(MS) 155.13ドル +3.27ドル(+2.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)786.78ドル +22.42ドル(+2.93%)
インテル(INTC) 37.22ドル +0.85ドル(+2.33%)
アップル(AAPL) 247.66ドル +2.39ドル(+0.97%)
アルファベット(GOOG) 244.64ドル +7.15ドル(+3.01%)
メタ(META) 715.70ドル +10.40ドル(+1.47%)
キャタピラー(CAT) 504.76ドル +13.46ドル(+2.73%)
アルコア(AA) 36.25ドル +1.23ドル(+3.51%)
ウォルマート(WMT) 102.12ドル +0.28ドル(+0.27%)
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