*14:59JST ホリイフードサービス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(9)
ホリイフードサービス<3077>
先ほども少し触れましたが、インバウンドで日本を訪れるお客様の数は、現在大きく伸びています。今年は確か4,300万人程度と予想されていましたが、実際にはその予想を上回る勢いで増加しています。現状のペースが続けば、2030年頃には8,000万人近くに達するという試算も出ているほどです。
DAIBOUCHOUさんも外出された際に実感されるかもしれませんが、新宿や浅草などでは外国人観光客の存在感が非常に大きく、新宿では日本人と同等か、あるいはそれ以上の割合になっている印象です。浅草ではさらにその傾向が強く感じられます。現在の4,300万人という規模でもそのような状況ですので、もし8,000万人まで増加すれば、その比率はさらに高まることが予想されます。
そうすると、やはり訪日されたお客様にいかに喜んでいただけるかという点は、各飲食店にとって重要な課題でありテーマだと考えています。私自身も常にその視点を持って取り組んでまいりました。
そのため、今回の神戸ビーフやハラール対応といった施策を進めることで、インバウンドのお客様をより多く獲得し、認知度を高めることが可能になると考えています。そして、「日本食を食べに行くならあの店だよね」と言っていただけるようなブランディングを確立し、ニーズに合致した商品を提供していくことが、ホリイフードにとって大きな成長ドライバーになると捉えています。
また、今回byFood(バイフード)様との提携についてもプレスリリースを出させていただきました。バイフード様は「未来の市場をつくる100社」にも選出されるなど、非常に注目されている企業です。インバウンドのお客様が海外で「どこで何を食べようか」と探す際の入口となるプラットフォームとして、大きな存在感を持っています。
そのバイフード様にとって、日本国内でのエンタープライズ企業との提携第1号が、実はホリイフードでございます。これは、これまで当社が積み重ねてきた取り組みを評価いただいた結果であると考えております。
今後もこうした提携を拡大していくことで、より多くのお客様に認知いただき、実際に体験していただく機会を増やしていきたいと考えています。団体予約なども含めて新たな集客につながると期待しており、さらに広がりを持たせていければと思っています。
●DAIBOUCHOU
神戸ビーフやハラール対応ラーメン、さらにバイフードとの提携など、外国人向けのサービス提供が着実に進んでいる印象です。
実際のところ、立地の影響もあると思います。東京では、外国人のお客様が居酒屋や焼き鳥店で、一般的な日本人の食事文化をあえて体験して楽しむケースもあります。その意味で、忍家などの既存店舗も、日本食を体験できる場所として受け入れられる可能性があるでしょう。
一方で、ハラール対応には難しい課題もあるのでしょうか。
■ホリイフードサービス 高鍬様
ハラール対応について、顧客が何を求めているのかを正しく理解している企業は、しっかりとお客様を取り込めています。一方で、十分に理解せずに対応している企業では、不満が生じやすく、顧客満足度につながっていない場合があります。
当社は、お客様が何を重視し、どのような対応に喜ばれるのかを理解した上で施策を進めており、これが当社の強みの一つだと考えています。逆に、このようなノウハウを持たない企業が日本には非常に多く存在するため、先行者利益を獲得できる点も、当社にとって大きな強みであり、今後の期待につながると考えています。
●DAIBOUCHOU
また、DXの活用も有効だと思います。タブレットやスマートフォンで注文する場合であれば、翻訳機能を使って比較的容易に対応できます。店員が外国語を話すのは難しいかもしれませんが、スマホのメニューを韓国語などに対応させることは難しくないでしょう。
さらに、ベジタリアンやハラールなどの制限に応じて、豚肉やその他利用できない食材を自動的に除外したメニューを提供できれば、注文時の間違いも防げます。素材やアレルギー対応も重要ですが、オプション選択で「これは避けたい」といった対応ができれば、よりスムーズに注文できるでしょう。
このように、DX化は外国人のお客様への対応を効率的に進めるきっかけにもなると考えられます。
■ホリイフードサービス 高鍬様
はい、その通りだと思います。言語対応は非常に難しい課題ですが、DX化によって効率的に対応できる点は、大きな強みだと考えています。
ホリイフードサービス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(10)に続く
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