*18:25JST 15日の中国本土市場概況:上海総合は4日ぶり反発、ハイテク関連に買い戻しが優勢
15日の中国本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数が前日比46.98ポイント(1.22%)高の3912.21ポイントで引けた。
米中間の貿易・外交摩擦をめぐる慎重ムードが引き続き重荷となったため、寄り付きでは軟調な展開となった。特に輸出関連や景況感敏感セクターには調整圧力が出た。また、外資系の持ち高調整や利益確定売りも観測された。ただ、午後にかけて金融株を中心とする買い戻し圧力が強まり、相場の支えとなった。
寄り付き後に発表された物価指標では、9月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が、それぞれマイナス0.3%(前月はマイナス0.4%)、マイナス2.3%(前月はマイナス2.9%)となり、下落率は前月を下回ったものの、引き続きデフレ基調が続いている。
業種別では、ハイテク関連の上昇が目立った。富士康工業互聯網(601138/SH)が6.1%高、環旭電子(601231/SH)が4.8%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.6%高とそろって大幅高となった。また、銀行・証券銘柄も高い。
ほかに、消費や自動車関連も買われた。上海家化聯合(600315/SH)が6.5%高、浙江中国小商品城集団(600415/SH)が3.0%高とそろって大幅高を示した。また、広州汽車集団(601238/SH)が7.4%高、重慶千里科技(601777/SH)が5.6%高、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が3.0%高と堅調な値動きを示した。
半面、エネルギーや海運関連がさえない展開を示した。寧波海運(600798/SH)が6.9%安、寧波遠洋(601022/SH)が4.5%安、招商局能源運輸(601872/SH)が3.4%安となった。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.29ポイント(1.26%)高の263.97ポイント、深センB株指数が11.77ポイント(0.87%)高の1358.42ポイントで終了した。
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