*08:16JST 15日の米国市場ダイジェスト:NYダウは17ドル安、対中貿易摩擦懸念がくすぶる
■NY株式:NYダウは17ドル安、対中貿易摩擦懸念がくすぶる
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は17.15ドル安の46253.31ドル、ナスダックは148.38ポイント高の22670.08で取引を終了した。
銀行の四半期決算の良好な内容を好感し、寄り付き後、上昇。しかし、対中貿易を巡り中国側が態度を硬化したとの報道もあり、関係悪化懸念がくすぶり売りに転じた。ダウは終日戻り鈍く軟調推移。ナスダックは10月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待に底堅く推移し、終盤にかけて上げ幅を拡大し、まちまちで終了した。セクター別では不動産、メディア・娯楽が上昇した一方、保険が下落。
金融のモルガン・スタンレー(MS)は第3四半期決算で株式トレーディングが好調で総収益が予想を上回り、上昇。銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)はトレーディング収入が予想を上回ったほか、手数料や純金利収入の増加が奏功し増収増益を好感し上昇した。ピザの宅配サービスを提供するパパ・ジョンズ・インターナショナル(PZZA)は投資会社のアポロ・グローバル・マネージメントが同社に対し非公開化する買収案を提示したとの報道で上昇。レストラン食品配達サービス会社のドア・ダッシュ(DASH)や配車サービスのウーバーテクノロジーズ(UBER)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。
統合型レアアース生産企業のMPマテリアルズ(MP)はベッセント財務長官がレアアース規制延期条件に対中関税を長期停止する可能性を示唆したため、下落。クラウド型ソフトウエア会社のセールスフォース(CRM)は豪カンタス航空が同社サービスを経由したサイバー攻撃により顧客データが盗まれた事象が嫌気され、下落した。
航空会社のユナイテッド(UAL)は取引終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米10月FOMCでの利下げ織り込みドル弱含み
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は151円73銭まで上昇後、151円04銭まで下落し、151円12銭で引けた。米10月NY連銀製造業景気指数が予想外に9月のマイナス圏から成長圏に改善しドル買いが優勢となった。しかし、10月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が根強く上値も限定的となり、ミランFRB理事の発言や米地区連銀経済報告(ベージュブック)受け、ドル売りが再開した。また、日米財務相会談を実施との報道、ベッセント米財務長官発言を受けた米中緊張懸念で円買いも強まった。
ユーロ・ドルは1.1611ドルへ下落後、1.1648ドルまで上昇し、1.1647ドルで引けた。ユーロ・円は176円30銭へ上昇後、175円82銭まで下落。ポンド・ドルは1.3334ドルまで弱含んだのち、1.3407ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8008フランへ強含んだのち、0.7957フランまで下落。
■NY原油:弱含みで58.27ドル、59ドル台前半で伸び悩む
NY原油先物11月限は弱含み(NYMEX原油11月限終値:58.27 ↓0.43)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-0.43ドル(-0.73%)の58.27ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは58.20-59.42ドル。米国市場の序盤にかけて59.42ドルまで戻したが、その後は伸び悩んだ。後半にかけて58.20ドルまで下げており、通常取引終了後の時間外取引では主に58.50ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 52.28ドル +2.19ドル(+4.37%)
モルガン・スタンレー(MS) 162.65ドル +7.31ドル(+4.70%)
ゴールドマン・サックス(GS)767.93ドル -2.83ドル(-0.36%)
インテル(INTC) 37.15ドル +1.52ドル(+4.26%)
アップル(AAPL) 249.34ドル +1.57ドル(+0.63%)
アルファベット(GOOG) 251.71ドル +5.52ドル(+2.24%)
メタ(META) 717.55ドル +8.90ドル(+1.25%)
キャタピラー(CAT) 534.05ドル +6.58ドル(+1.24%)
アルコア(AA) 36.46ドル +0.71ドル(+1.98%)
ウォルマート(WMT) 109.03ドル +1.82ドル(+1.69%)
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