*09:04JST 芙蓉総合リース---間断かんがい技術を活用したJCMクレジットの普及拡大を目指すコンソーシアムの組成
芙蓉総合リース<8424>は23日、出光興産<5019>、大阪ガス<9532>、兼松<8020>、Green Carbon、SOMPOホールディングス<8630>の子会社の損害保険ジャパン、東邦ガス<9533>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の子会社の三菱UFJ信託銀行とともに、二国間クレジット制度(JCM)に基づく水田由来のクレジットの普及拡大を目指す、民間企業による「水田JCMコンソーシアム」を組成したと発表した。
本コンソーシアムでは、フィリピンで推進されている間断かんがい技術(AWD)を活用し、米の収量や天候との関係を分析することで、農業分野でのJCMクレジット発行の実現を目指す。AWDは水田からのメタン排出を抑える技術であり、土壌条件によってはメタンを約30%削減しつつ収量向上も可能とされている。さらに、雨量や台風とAWDの関係分析を通じて、従来不透明だった天候リスクを可視化し、プロジェクトの予見性向上と投資促進を図る。加えて、クレジット需要家が安心して取引できるよう、情報開示も推進する。
今後は、8社に加えて賛同企業の拡大も検討し、環境省と農林水産省がオブザーバーとして参画する予定。本取組は、農業分野における温室効果ガス削減と、持続可能な脱炭素社会への貢献を目的としている。
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