*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、来週の米追加利下げにらみドル買い抑制
24日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。高市政権の積極財政への期待感から、円売りは継続しよう。ただ、米消費者物価指数(CPI)は高止まりも、来週の追加利下げが意識され、過度なドル買いは抑制されそうだ。
前日は米中首脳会談の開催発表で両国の摩擦激化への懸念は和らぎ、ドル買いに振れた。ドル・円は高市政権の積極財政への期待感が続き、152円半ばから後半を維持。一方、ユーロ・ドルはユーロの買戻しが強まり、1.1580ドル台から1.1620ドル付近に切り返した。本日アジア市場で日経平均株価の大幅高でリスク選好的な円売りが優勢となり、ドル・円は153円を目指す展開に。クロス円もそれに追随し、堅調地合いとなった。
この後の海外市場は米9月消費者物価指数(CPI)が焦点。市場予想に沿ってインフレ高止まりならドル買い要因となろう。ただ、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げは織り込まれ、金利高が限定的ならドルの過度な買いを抑制しそうだ。また、米中摩擦再燃への警戒感が残るほか、週末を控えたポジション調整も予想され、ドル・円の大幅高は想定しにくい。米CPIの鈍化が示された際にはドル売り先行も、高市政権の政策をにらみ円売りがドルを支える。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・10月製造業PMI(予想:49.9、9月:49.8)
・17:00 ユーロ圏・10月サービス業PMI(予想:51.3、9月:51.3)
・17:00 ユーロ圏・10月総合PMI(予想:51.1、9月:51.2)
・17:30 英・10月製造業PMI(予想:46.8、9月:46.2)
・17:30 英・10月サービス業PMI(予想:51.4、9月:50.8)
・21:30 米・9月消費者物価コア指数(予想:前年比+3.1%、8月:+3.1%)
・22:45 米・10月製造業PMI(予想:51.8、9月:52.0)
・22:45 米・10月サービス業PMI(予想:53.5、9月:54.2)
・23:00 米・9月新築住宅販売件数(予想:71.0万件、8月:80.0万件)
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