*06:28JST 24日の米国市場ダイジェスト:NYダウは472ドル高、CPIを好感
■NY株式:NYダウは472ドル高、CPIを好感
米国株式市場は続伸。ダウ平均は472.51ドル高の47207.12ドル、ナスダックは263.07ポイント高の23204.87で取引を終了した。
消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったため連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待に寄り付き後、上昇。10月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを確信した買いが終日、続いた。終盤にかけ、上げ幅を拡大し、相場は過去最高値を更新し、終了。セクター別では半導体・同製造装置、銀行が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
ITサービスのIBM(IBM)は量子コンピュ―ティングを巡りAMDの半導体を用いて進展が見られたことを明らかにし、上昇。半導体のアドバンスト・マイクロ・システムズ(AMD)も上昇した。検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は人工知能(AI)スタートアップのアンソロピックと数百億ドル規模の契約を通じた提携強化で、最大100万個の特定用途向けAIチップを供給することがわかり、上昇。消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(PG)は四半期決算で売上が予想を上回ったほか、関税を巡る影響も当初の予想から半減となることを明らかにし、上昇。
靴メーカーのデッカーズ・アウトドア(DECK)は消費者が高額支出を手控えているためホカやアグの売り上げが冴えず通期の売上見通しが予想を下回り、下落。航空会社のアラスカ・エア・グループ(ALK)は四半期決算で通期の調整後1株当たり利益見通しを引下げたほか、ITシステム障害の影響で運行に支障がでたことを明らかにし、下落。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は16.02まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米CPは予想を下回り10月利下げ確実視、ドルは伸び悩む
24日のニューヨーク外為市場でドル・円は152円30銭まで下落後、153円02銭まで上昇し、152円80銭で引けた。米9月消費者物価指数(CPI)や10月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値が予想を下回り、10月利下げを確実視したドル売りが優勢となった。ただ、インフレが依然FRBの目標を上回るほか、10月ミシガン大学長期期待インフレ率確定値が予想外に上方修正され、上昇も限定的となった。
ユーロ・ドルは1.1608ドルからへ下落後、1.1648ドルまで上昇し、1.1633ドルで引けた。ユーロ圏製造業PMIが予想外に拡大圏を回復したため、ユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は176円37銭へ下落後、177円83銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3361ドルまで上昇後、1.3288ドルまで下落した。英小売売上高が予想外のプラスとなり、ポンド買いが優勢となったのち、ドル買いにおされた。ドル・スイスは0.7965フランから0.7935フランまで下落した。
■NY原油:伸び悩み、利食い売りが増える
NYMEX原油12月限終値:61.50 ↓0.29
24日のNY原油先物12月限は伸び悩み。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-0.29ドル(-0.47%)の61.50ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.21-62.59ドル。ロシアに対する経済制裁の影響を警戒した買いが続いているが、週末前で利食い売りが増えた。アジア市場で61.21ドルまで売られた後、需給ひっ迫を意識した買いが入ったことによって米国市場の序盤にかけて62.59ドルまで反発。ただ、米国市場では利食い売りが増えたことで伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引では主に61.50ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 52.57ドル +0.81ドル(+1.56%)
モルガン・スタンレー(MS) 163.86ドル +4.55ドル(+2.85%)
ゴールドマン・サックス(GS)783.88ドル +33.10ドル(+4.40%)
インテル(INTC) 38.28ドル +0.12ドル(+0.31%)
アップル(AAPL) 262.82ドル +3.24ドル(+1.24%)
アルファベット(GOOG) 260.51ドル +6.78ドル(+2.67%)
メタ(META) 738.36ドル +4.36ドル(+0.59%)
キャタピラー(CAT) 522.73ドル +2.23ドル(+0.42%)
アルコア(AA) 39.42ドル -0.72ドル(-1.79%)
ウォルマート(WMT) 106.17ドル -0.69ドル(-0.64%)
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