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【注目トピックス 日本株】タイミー Research Memo(3):労働時間を細分化し即時マッチング。独自の評価制度で信頼を担保

*13:03JST タイミー Research Memo(3):労働時間を細分化し即時マッチング。独自の評価制度で信頼を担保
■事業概要

1. サービス概要
タイミー<215A>は日本における「スキマバイト」(スポットワーク)市場の先駆者であり、ワーカー側の「就業希望時間」とクライアント(ワーカーに対する雇用主)側の「稼働要請時間」をマッチングするスキマバイト仲介サービス「タイミー」を展開している。ワーカー側においては、事前の面接並びに履歴書の提出を不要とし、任意の時間・場所での即時就業を可能にすることで、就業機会の柔軟性を高めている。一方、クライアント側においては、過去の就業実績に基づく評価システムを活用することによって適格なワーカーを短時間で確保できる採用効率の向上が大きなメリットとなっている。従来の短期労働市場は人材派遣や求人媒体を介した募集が中心であったが、同社はテクノロジーを用いた直接マッチングにより、同領域におけるパラダイムシフトを誘発している。

2. ワーカーの属性と特徴
同社が運営するマッチングプラットフォームにおけるワーカーの属性は、多岐にわたる。年代別構成比は、10代から30代までが45%、40代から50代までが47%となっており、若年層から中高年層まで幅広く利用されている。男女比は男性51%、女性49%とほぼ均衡しており、特定の属性に偏らない利用者基盤を構築している。職業別の構成においては、パート・アルバイト・契約/派遣社員が32%と最大であるが、正社員(副業目的)が22%に上っているほか、学生(13%)、自営業・フリーランス(10%)が続く。具体的な利用動向としては、子育て中の主婦による家計補填や、フリーターが主従の関係にあるアルバイトと並行して、趣味のイベント参加費の捻出やシフトの柔軟性確保のために活用する事例が見られる。2025年10月末時点で1,274万人超の登録ワーカー(前期末比32.9%増)がおり、年々増加している。

3. クライアントの業界分類
同社のクライアント基盤は、慢性的な労働力不足に直面している業界を中心に構成されている。業界別の業界別構成比(2025年10月の1ヶ月間の募集人数ベース)は、物流業界が42%と最大であり、次いで小売業界29%、飲食業界13%、ホテル業界7%、介護福祉業界5%となっており、これら5業種が主要な導入領域である。2025年10月末時点の登録クライアント事業所数は417千拠点に上り、前期末比で32.0%増と伸長している。

主要業界における就業内容はオペレーションが標準化されており、事前の教育訓練を必要とせず即時に従事可能な業務が中心である。物流業界では梱包・ピッキング・検品、小売業界ではレジ・品出し・陳列、飲食業界ではオーダー受領・洗い場・配膳が典型的な業務として挙げられる。

4. サービスの特徴
同社のサービスは、従来の労働市場における制約を解消する以下の5つの特性を有している。

(1) 「労働時間の細分化」による潜在労働力の顕在化
労働時間を細分化し、単位時間でのマッチングを可能にした点は、同社サービスの極めて重要な側面である。これにより、従来の固定シフト制では就業が困難であった層の掘り起こしに成功し、新たな労働供給源を創出している。

(2) スキマバイトを実現する即時マッチング
専用アプリを介して、最短で応募当日からの勤務を可能とする利便性の高いシステムを構築している。履歴書並びに面接を不要とし、先着順で就業を確定させるシンプルな仕組みが、迅速なマッチングを実現している。

(3) スキマバイトに適した簡易的な作業内容
就業内容は、事前の教育訓練を必要とせず即時に従事可能な業務に限定されている。これにより、ワーカーは即戦力として機能し、クライアント側は教育コストを抑制した柔軟な人員配置が可能となっている。

(4) ワーカーの就業品質を担保する信頼性評価制度
履歴書や面接を排する一方で、ワーカー並びにクライアント双方による相互評価制度や、厳格なペナルティ制度を運用している。この仕組みが機能することで、無断欠勤率は約0.4%(2025年10月期第4四半期単独)という極めて低い水準に抑制されている。

(5) ワーカーの資金需要に即応する給与即日入金
勤務終了後に給与を即時受け取り可能とした点は、ワーカーに対する強力なインセンティブ並びに利用継続の動機付けとして機能している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

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