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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】インフキュリオン Research Memo(6):2026年3月期第3四半期は主要サービスの成長で大幅増収増益(1)

*11:06JST インフキュリオン Research Memo(6):2026年3月期第3四半期は主要サービスの成長で大幅増収増益(1)
■インフキュリオン<438A>の業績動向

1. 2026年3月期第3四半期の業績概要
2026年3月期第3四半期累計業績は、売上高が前年同期比34.3%増の6,954百万円、売上総利益が同47.0%増の3,333百万円、営業利益が同8.9倍の417百万円、EBITDAが同5.4倍の505百万円、経常利益が同15.2倍の328百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同5.4倍の408百万円となった(2025年3月期第3四半期累計の業績数値は未監査)。

売上高の内訳を見ると、フロー収入は前年同期比963百万円増加した。SMBCグループとの協業に係るシステム開発売上の計上や、モビリティ業界向け決済端末導入案件の進展、アクワイアリングシステムの開発進捗に応じた収益計上が寄与した。従量型ストック収入は同614百万円増加し、「Xard」や「Winvoice」の取扱拡大に伴う決済処理金額の増加が押し上げ要因となった。その他ストック収入は同141百万円増加し、コンサルティング収入も同55百万円増加した。

コスト面では、売上原価が同709百万円増加した。協業案件に係る開発原価や決済端末の仕入原価の増加など、フロー収入の拡大に連動したコスト増である。販管費は同695百万円増となり、「Winvoice」の決済処理金額の成長に伴う収益分配費用の増加のほか、開発エンジニアを中心とした人材採用の強化による人件費・採用費の増加が主因である。

営業利益は、増収効果によりこれらのコスト増を吸収し大幅な増益となった。売上総利益率の改善も寄与し、収益体質の強化が進んでいる。

2. 経営指標
2026年3月期第3四半期の従量型ストック収入のベースとなるBtoB GTV(企業間取引の決済処理金額)は前年同期比101.3%増の3,144億円と大幅に拡大した。主な要因は、「Xard」の導入先の着実な増加や、「Winvoice」における販売・導入を担うパートナー企業の拡大などである。BtoB GTVは利用企業数の増加に連動して積み上がる構造を有しているため、導入が進むほどGTVが成長しやすい。第3四半期は大型仕入れによる季節性によりGTVが増加する傾向があるものの、新規案件のパイプラインが順調に積み上がっており、来期以降も高成長トレンドが継続すると見込まれる。

2026年3月期第3四半期末のペイメントプラットフォームの利用企業数は前年同期末比54.5%増の96,164社と拡大した。幅広い層への導入が進んでいると見られ、企業間決済のデジタル化やキャッシュレス化など構造的な追い風を着実に取り込んでいる点が評価される。決済領域では、一度システムが導入されると継続利用されやすく、利用企業数の増加は将来のGTV拡大や安定的な収益成長につながりやすい。

これらの経営指標を総合的に見ると、「利用企業数の拡大」と「決済処理金額の成長」の両輪がバランスよく回転している段階にあると言える。単なる一時的な取引増加ではなく、プラットフォームとしての利用基盤そのものが広がっている点は、事業の持続性やスケーラビリティの観点からもポジティブである。

3. 事業セグメント別業績
(1)ペイメントプラットフォーム事業
ペイメントプラットフォーム事業の売上高は前年同期比39.4%増の3,674百万円、セグメント損益は178百万円の損失(前年同期は140百万円の損失)となった。内訳を見ると、フロー収入は同15.6%増の2,197百万円であり、ストック収入は同100.9%増の1,476百万円と大幅に拡大した。特に、「Xard」や「Winvoice」においてGTVが拡大し、第3四半期(10月〜12月)は44百万円の黒字を確保した。

(2)マーチャントプラットフォーム事業
マーチャントプラットフォーム事業の売上高は前年同期比47.4%増の2,118百万円、セグメント利益は435百万円(前年同期は0百万円)となった。内訳を見ると、フロー収入は同120.7%増の1,218百万円と急拡大しており、モビリティ業界向けに決済端末を導入する大型案件が前倒しで進捗したことや、アクワイアリングシステムの開発に伴う売上計上などが寄与した。ストック収入は同1.7%増の900百万円と横ばいで推移したが利益面は大きく改善しており、同社の決済技術が特定業界のインフラとして評価されている点がうかがえる。

(3)コンサルティング事業
コンサルティング事業の売上高は前年同期比5.0%増の1,160百万円、セグメント利益は同62.9%増の475百万円と拡大した。決済や金融システムに関する専門性を生かしたコンサルティング案件において、過去に支援した顧客からの再受注や追加案件が継続的に発生しており、高いリピート率が売上と利益の下支えとなっている。既存顧客との長期的な関係性の中で収益を積み上げている点は、収益の安定性という観点で評価できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)

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