*17:00JST 原油高を受けた米国株安の流れが波及しリスク回避の動き続く【クロージング】
13日の日経平均は続落。633.35円安の53819.61円(出来高概算26億8000万株)と、終値ベースでは3月9日以来の54000円台を割り込んで取引を終えた。中東情勢の緊迫化を背景に原油先物相場が急騰し、米国株式市場でも主要株価指数が大幅に下落したことが響き、東京市場も幅広い銘柄に売りが出た。日経平均は取引開始直後には53286.69円まで下押ししたが、押し目を拾う動きもみられ、前場中頃には54065.31円まで戻す場面もあった。しかし、中東情勢の先行きが不透明ななかの週末では買い戻しも続かず、その後は狭いレンジでのもみ合い推移に。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、鉱業、非鉄金属、卸売、石油石炭など11業種が上昇。一方、輸送用機器、空運、ゴム製品、鉄鋼など22業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、フジクラ<5803>、信越化<4063>、レーザーテック<6920>、コナミG<9766>などが堅調だった半面、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>などが軟調だった。
前日の米国市場は、原油価格が1バレル=100ドルに迫る急騰となったことで、インフレ懸念が一段と強まり、主要指数はそろって大幅に下落した。この流れを受け、東京市場でもリスク回避の売りが膨らみ、日経平均の下げ幅は一時1100円を超えた。ただ、NY原油先物相場が時間外で騰勢一服感が意識されたことから、押し目買いも散見され、下げ幅を縮める場面もあった。しかし、この週末の中東情勢の行方が気がかりなだけに、買い戻しも続かず、次第に見送りムードが強まった。個別では、上場来初めて赤字に転落する見通しを発表したホンダ<7267>や米系証券の格下げが響いたソフトバンクGがともに大幅に続落した。
引き続き中東情勢や原油市況の動向に左右される展開が続く前提で、週末の関連報道などには注意しておきたい。また、来週は日米欧の中央銀行による金融政策決定会合も相次ぐ。原油高によるインフレ高進と景気減速が警戒されるなか、各中銀のスタンスに変化が出てくるのか確認したいと考える向きも多い。一方、米国では16日、エヌビディアの年次イベント「GTC AIカンファレンス」が開催される。ファンCEOの基調講演も予定されており、直近で調整している半導体関連株への買い戻しのきっかけになる可能性もあり注目。
<CS>