*11:34JST ナガイレーベ Research Memo(4):2026年8月期第3四半期は患者ウェアの低迷で3.5%の営業減益
■ナガイレーベン<7447>の業績動向
1. 2026年8月期第3四半期の業績概要
売上高は前年同期比0.7%減の13,267百万円、営業利益が同3.5%減の2,813百万円、経常利益が同1.2%減の2,958百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.0%減の2,046百万円となった。売上高は、遅れていた期ずれ案件の取り込みや2026年2月からの値上げ効果があったものの、第1四半期の出遅れ(同9.0%減)や中東情勢の影響によると思われる患者ウェアの減収(同10.5%減)により、前年同期比で微減収(同0.7%減)となった。利益面では、売上総利益率は値上げ効果等により40.0%(前年同期は39.6%)と改善したが、減収により売上総利益は5,310百万円(同0.3%増)にとどまった。一方で販管費は同5.1%増とほぼ予算どおりとなったため、営業利益は減益となった。
コア市場の売上高は前年同期比0.4%増の9,764百万円となった。第1四半期はもともと更新案件が少なかったことなどから同11.3%減と低調なスタートとなったが、第2四半期以降は更新が順調に進んだことに加えて期ずれしていた大型案件の納入も開始され第3四半期(累計)では前年同期比で増収を確保した。アイテム別では、ヘルスケアウェアが同1.0%増の7,477百万円、ドクターウェアが同0.5%減の1,961百万円、ユーティリティウェア・他が同5.7%減の324百万円となった。
周辺市場の売上高は、前年同期比5.0%減の3,329百万円となった。アイテム別では、患者ウェアは顧客の在庫調整の影響に加えて中東情勢の影響で主要顧客が更新を控えたことなどから同10.5%減の2,033百万円となった。同社でも「これだけの落ち込みは過去に見たことがない」と述べており、今回の減少幅はかなり異例と言えるようだ。一方で手術ウェアは引き続き好調を維持し同5.3%増の1,296百万円となった。海外市場は、同24.1%増の173百万円となった。売上規模が小さいことから案件の有無によって前年同期比の変動は大きくなる。
自己資本比率は92.3%であり、財務状況は堅固
2. 財務状況
同社の財務状況は、引き続き良好で安定している。2026年8月期第3四半期末の資産合計は前期末比1,966百万円減少の42,725百万円となった。流動資産は34,045百万円となり同2,154百万円減少したが、主に現金及び預金の減少2,314百万円、電子記録債権を含む受取手形及び売掛金の減少353百万円、棚卸資産の増加490百万円による。一方で、固定資産は8,679百万円となり同187百万円増加したが、主に減価償却による有形固定資産の減少52百万円、IT関連投資に伴う無形固定資産の増加69百万円、投資その他の資産の増加171百万円による。負債合計は3,301百万円となり同72百万円減少した。主に買掛金の増加195百万円、未払法人税等の減少109百万円、その他流動負債の減少251百万円による。純資産合計は39,424百万円となり同1,894百万円減少したが、主に利益剰余金の減少8,729百万円、自己株式の減少(金額の増加)6,786百万円による。この結果、2026年8月期第3四半期末の自己資本比率は92.3%(前期末は92.5%)となった。自己資本比率及び手元の現金及び預金は高水準であり、財務状況は堅固と言えるが、今後はこの潤沢なキャッシュの有効活用が課題となりそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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