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投資

為替相場で「買いが引かない」ときの本当の正体

 為替相場を見ていて、買いが引かない時「誰がそんなに買っているのか」と追及したくなるものです。

 これを「新規に買いで入ろうとしているマーケット参加者が多い」と見ると、買いの正体を見過ごすことになります。

 引かない買いの原因は「値頃感から戻り売りするマーケット参加者」だと思っています。

 新規の買いは、より良い持ち値で買おうとするため慎重です。それに対して、値ごろ感から戻り売りしたマーケット参加者は、相場が下がらない時、今の売りポジションを持ち続けることによって、損失を被る可能性が高いと感じ始め、出来るだけ早く手放そうと考え買戻しします。

 「新規の買い」と、戻り売りをするも、下がらないために「買い戻そうとしている買い」は、買い気の強さに大きな違いがあるのです。

 彼らは手仕舞うレートを気にはするものの、それ以上にうまく手放すことができるかが優先されます。その買い戻しを急ごうとする動きを他のマーケット参加者が察知すれば、そのポジションを切らせようと、攻め立ててくることにも繋がると、一層「買い戻しの連鎖」は増え続け、買いは強くなり、相場は上昇します。

 自分も売りポジションを持っていて、このような気配を相場から感じたら、速やかに撤退することが賢明です。そうでないと、他のマーケット参加者のいじめを受けることになります。

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