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投資

【羊飼いのFXトレンドフォーキャスト】トレード時の必携ツール! ツイッターを活用した情報収集術

マイナス金利の第一報はツイッター経由で知る

money-post2016-03-28

FXは情報戦でもある。為替関連ニュースはもちろん、株や商品、債券などあらゆる金融市場の動向が為替レートを動かす要因となっている。24時間取引されるFXでは常にリアルタイムでレートが動いており、1秒でも早く情報を得た者が有利だ。

FXでの情報源というと、報道各社の経済ニュースに加えて、FXウェーブ、GI24、マーケットウィン24など専門の情報ベンダーによるニュース速報がある。これらのベンダーは経済指標発表の結果や各国の要人発言など、FXに特化したニュースを24時間リアルタイムで配信しており、FX会社の取引ツールやウェブサイトで閲覧できる。

これらに加えて、最近羊飼いが特に重視している情報源が、ツイッターだ。さまざまな相場観やマーケット情報の収集はもちろん、経済指標の結果など1秒でも早く知りたい情報でも、意外とツイッターが頼りになる。

マイナス金利のサプライズで市場の意表を突いた1月29日の日銀による追加金融緩和も、羊飼いが得た第一報はツイッター経由だった。その数日前にはタイムライン上で「過去の金融緩和の発表はいずれも13時半以降だったので、今回も発表時間が遅れるほど追加緩和の可能性は高まる」といった憶測が飛び交っていた。そしてそれに続く形で「後から公表していたリポートが政策決定との同時発表に変更されるため、追加緩和がなくても公表時間は遅れる」という情報も流れてきた。

羊飼いはもともと追加緩和はないと予想していたが、これらの情報をもとに「発表が遅れると、制度変更を知らない一部投資家の期待感でドル/円はじりじり上昇し、現状維持の発表で大きく下落する」というシナリオを立て、ショート目線でスタンバイしていた。

ところが、118円台でもみ合っていたドル/円が突然119円台まで跳ね上がった。タイムラインをみると、「日銀がマイナス金利導入を議論(日経)」というツイートが流れてきた。意味をとっさに理解できたわけではないが、追加緩和には間違いなさそうなのですぐドル買いをスタート。決定を報じるツイートが流れ、レートが121円台に達するまで回転を続けた。その後、上げ幅を縮小してきたところでショートに切り替え、その後の下落も取ることができた。値動きがあまりに激しいのでポジション量を普段の10分の1に減らしてのトレードだったが、刻々と流れるツイッターの情報を見ながらうまく相場の波についていくことができた。

タイムラインには厳選された情報が集まる

ツイッターの便利な点は、取引するうえで必要な情報がリアルタイムで流れてくるうえ、重要な情報がわかりやすいことだ。ニュースサイトや取引アプリの速報のように自分で見に行ったり、数多くあるニュースの中で重要なものを見極める作業を軽減できるのだ。

このメリットを享受するためには、有益な情報を流してくれるアカウントをフォローする必要がある。羊飼いは約3000のアカウントをフォローしているが、それらは役立つ情報を発する個人アカウント、FX会社や情報ベンダーなどニュースや速報を配信するアカウント、そして一般の個人投資家の3種類に大別できる。

ツイッターの醍醐味は、なんといっても個人アカウントにある。個人アカウントはFX取引に重要な情報を選んで流してくれるうえ、特に大きなニュースは重複して投稿されたり、驚きなどの感情が素直に反映されるので情報が選別しやすいのだ。

また、彼ら自身も多くのアカウントをフォローしており、重要だと感じたツイートをリツイートしてくれる。このため、結果的にタイムラインには厳選された情報が集まる。彼らがリツイートしたアカウントを見て、それをフォローすることでさらに情報源を増やすこともある。しかも、投資家が疑問に思うことを解説してくれたり、わかりやすいサイトに誘導してくれたり、複雑な情報をまとめてくれたりもする。

速報性についてはニュース系が強いが、個人アカウントの中にはロボットではないかと思うほど情報が早いものもある。ニュース系のアカウントに先んじて情報が流れてくることもあるので侮れない。

一般の個人投資家のつぶやきも参考になる。投資家が何に注目しているか、何が相場を動かすか、という市場のテーマは次々と移り変わっていくものだが、彼らのツイートを見ていればそれがよくわかるからだ。

たとえば、16年の年初は減速が懸念される中国の経済や株式市場に関する投稿が多く、実際に中国の経済指標や人民元の基準レートの発表前後に、為替相場が大きく動いた。ところが、日銀の追加緩和が発表されると市場の注目は「マイナス金利」に集中し、中国に関するつぶやきは激減、基準レート発表前後の値動きも小さくなり妙味がなくなってしまった。

また、「暴落相場で悲壮なツイートが増えたら底打ちが近い」といったことはよくいわれている。本当に大底を判断できるかどうかはともかく、投資家心理を読む参考にはなるだろう。

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