戸松信博の明日の爆騰株を探せ!

アズビル:下落相場に強く、成長余地も大きい安定性の高い企業

アズビル(6845):市場平均予想(単位:百万円)

アズビル(6845):市場平均予想(単位:百万円)

企業概要

 ビルや工場向け制御・自動化機器の大手で、計測技術と制御技術を用いて、オフィスビルや住宅、ホテル、工場などの、生産性向上や省エネなどに係る様々な製品・システムの販売、サービスを展開している企業です。

 建物はその用途や規模、また工場であれば生産品目によっても顧客が抱える課題は様々です。さらには、新設時や設備更新の段階ではオートメーションシステムや省エネソリューションを提案し、運用開始後は定期点検や保守サービスを提供する、というように、建物や設備のライフサイクルによって提供すべきサービスが変わってきます。

 同社はこの点、ビルや工場、商業施設、ホテル、病院、交通機関など様々な建物・設備の空調自動制御に必要な製品やシステムを、コンサルティング、企画・開発、生産から販売、施工、エンジニアリング、メンテナンス、管理まで一貫して提供できる体制を持っています。

 そのため、幅広い分野からの需要を取り込むことができ、併せて(1)システム・機器の新設時⇒(2)メンテナンス契約時⇒(3)更新時と、建物のライフサイクルの各段階において売上が発生するストック収益構造となっています。

注目ポイント

 2019年3月期は、堅調な事業環境を背景に3セグメントとも増収増益の計画、また営業利益は中期経営計画の目標値(2020年3月期250億円以上)を前倒しで達成する見通しです。

 利益改善が継続していることもポイントです。

 先にお話したように同社では採算性に配慮した経営を行っており、その成果は数字に顕著に表れています。同社の営業利益率の推移を見ると、13/3期の5.6%から5年間で18/3期には9.2%に改善しており、それに伴ってROEも6.1%から10.5%に大きく改善しています。

 AA事業は景気変動に影響されやすい性質ではありますが、国内トップシェアを誇るBA事業が安定収益源となって同社のキャッシュフローを良好に保っています。その良好なキャッシュフローが良好な財務基盤を創り出しています。103億円の有利子負債に対し現金が428億円と実質無借金。自己資本比率も66.6%と安心の内容となっています。

【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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