当初の予算想定をはるかに超えてしまった理由とは(写真:イメージマート)
宴会の幹事はとにかく気を遣う。その中でも、参加費の設定は頭を悩ませるポイントのひとつ。「適正金額は3000円なのか、5000円なのか……」などと参加者の構成と店のレベルを考えて会費を決めるのだが、この見積もりが甘過ぎると、実際にお店に支払う金額と大きな隔たりが出てきて、幹事が自腹を切らざるを得ないケースもあるようだ。
そうした失敗をした経験があるネットニュース編集者の中川淳一郎氏(52)は、自分がつくづく幹事に向いていないと感じたという。宴会幹事の失敗事例から学べる教訓とはなにか──。
* * *
お店を貸し切りにして、参加者は出入り自由という宴会の幹事をしたことがあります。参加者は来たい時間に来ればいいという実にゆるい会で、飲み物は、「飲みたいものを自分で持ってきてください」と参加者には伝えていました。店側もある程度の食べ物は用意しており、飲み物を頼むのなら別料金、という座組みです。参加費は「1人3000円」で、25人が来る想定とし、持ち込みをしない人も出る可能性があると考え、幹事である私は、事前に飲み物を多めに買っておきました。飲み物を持ってこない人が飲む場合に別料金を徴収する、ということは特に考えず、「まぁ、1000円追加で置いて行ってくださいな」ぐらいのお願いをしていました。
事前に「追加の飲み物代は2万円ぐらいかかるかな」と予想していたのですが、「入れ代わり立ち代わり人が来る」という設定があまりにもゆる過ぎた。私が直接声をかけた人々は、自分の飲む分を買ってきてくれたのですが、その人が連れてきた人たちがルールを把握しておらず、他の人が持ってきたクーラーボックスに入っていた缶ビールや缶チューハイをガンガン飲みまくる。
店にも生ビールやハイボールを注文しまくり、さらには想定以上に人が来た。25人の予定が、恐らく50人は来たと思います。人が来る度にお金を回収するようにしていたものの「すぐに出るから!」と言われて1000円しか払わない人もいたりして、私も破れかぶれになって、えぇい、どうとでもなれ!的な典型的スーダラ幹事となってしまったのです。
そんななかでも、店の側は「1人来たら1500円追加」と、しっかり参加者の人数はカウントしていた。一方、幹事の私は人数を把握できていないし、一応その場のホストとして、様々な人と喋らなくてはいけなかった。
