投資

【日本株週間見通し】GW明けは海外動向次第、ご祝儀ムードも

連休明けの日本株の値動きは?

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の4月22日~4月26日の動きを振り返りつつ、5月7日~5月10日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は上昇した。週間ベースでは4週連続高、4月月間では2カ月ぶりの上昇に転じた。前週末の米国市場が聖金曜日(グッドフライデー)の祝日による休場だったことを受けて、週初22日は手掛かり難の中小幅安でスタートしたものの、大型連休を控えて方向感に乏しく、日経平均は前日終値を挟んだ小幅な値動きに終始、東証1部の売買高は8億6950万株、売買代金は1兆6263億円と今年最低に落ち込む中、買い戻しが優勢となり小幅続伸となった。

連休明けの米国市場は、主要企業の決算発表を見極めたいとの動きからNYダウは反落したものの、NASDAQ指数は続伸とマチマチの展開となった。その流れを受けて23日の日経平均もこう着感が強まったものの、売り一巡後は大引けにかけて強張り3日続伸となった。23日の米国市場では、ツイッターやコカ・コーラなど主要企業の決算を好感してS&P500やNASDAQ総合指数が過去最高値を更新し、NYダウも反発した。

 これを受けて24日の日経平均も上昇して始まったものの、前引けにかけて中国株の下落を受けて先物の売りが出て、後場に入るとマイナスに転じて4日ぶりの反落となった。個別では、一部メディアで前期業績を大幅に下方修正すると報じられた日産自<7201>やコーセー<4922>が4%前後の下落を見るなど企業業績に敏感な地合いがみられた。複数の主要企業決算が嫌気されるとともに、米長期金利の下落が警戒されて24日のNYダウは反落した。

 25日の東京市場も軟調な始まりとなったが、市場反応が警戒されていた前日に市場コンセンサスを下回る決算を発表したファナック<6954>が、売り先行後に下げ渋りを見せたことで、アク抜けムードが台頭して下値が限られる動きとなった。その後、強力な金融緩和の継続に関する諸措置の発表や、2020年春まではマイナス金利を維持するとのフォワードガイダンスの明確化が示された日銀の金融政策決定会合の内容が伝わり日経平均は上昇に転じ、17日に付けた終値ベースの年初来高値22277.97円を更新した。

 しかし、ゴールデンウイークの大型10連休を控えた26日の日経平均は反落した。25日のNYダウがスリーエムの決算などを嫌気して続落したほか、為替の円高が警戒された。ただ、4月11日以来となる日銀のETF(上場投資信託)買い思惑を背景に、大引けにかけては下げ幅を縮小する動きとなった。

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