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【ドル円週間見通し】円高不安を残しつつ、FOMCやG20を睨む展開

【FOMC】(18-19日開催予定)
 6月19日にFOMC後の声明が発表され、パウエルFRB議長が記者会見する。今回は政策金利据え置きの公算だが、7月利下げ観測が広がればドル売り再開も。

【米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数】(20日発表予定)
 6月20日発表の米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は10.5と、5月の16.6から鈍化が見込まれる。足元は製造業関連指標の悪化が目立っており、連邦準備制度理事会の利下げ観測を後押しする内容ならドル売り材料になりそうだ。

・6月17日-21日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)FOMC 6月19日(水)日本時間20日午前3時結果判明
・予想は政策金利の現状維持
 前回会合後に公表された声明では「世界経済と金融、インフレの動向を考慮してFF金利の将来的な調整について忍耐強くなる」との見解が表明された。直近のインフレ率はやや鈍化しているが、今回のFOMC会合でも政策金利の据え置きが決定される見込み。FOMCの経済予測では2020年以降の金利見通しが注目される。

○(日)日本銀行金融政策決定会合 6月20日(木)金融政策決定会合の終了予定時刻は未定
・予想は、金融政策の現状維持
 前回の金融政策決定会合では「海外経済の動向や消費税率引き上げの影響を含めた経済・物価の不確実性を踏まえ、当分の間、少なくとも2020年春頃まで、現在のきわめて低い長短金利の水準を維持することを想定している」との見解が表明された。国内外の経済情勢はやや悪化しているが、今回も金融政策の現状維持が賛成多数で決定される見込み。

○(英)英中央銀行MPCが金融政策発表 6月20日(木)午後8時結果発表
・予想は、金融政策の現状維持
 英中央銀行のブロードベント副総裁は6月11日、「英国の欧州連合(EU)離脱が円滑に進み、経済が予想通りに成長すれば、英国の金利は市場の予想よりもやや速いペースで上昇する必要がある」との考えを示した。将来的な利上げの可能性はやや高いものの、英国は合意なきEU離脱に向かう可能性は残されており、金融政策の運営は難しい局面を迎えることになりそうだ。

○(欧)6月マークイットユーロ圏製造業PMI 6月21日(金)午後5時発表予定
・予想は、48.0
 参考となる5月実績は47.7で速報値から改定はなかった。3月の水準をやや上回ったものの、50割れの状態が続いている。6月については、生産や新規受注の回復が不十分であることから、5月実績と同水準となる可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・6月17日(月):(米)6月NY連銀製造業景気指数
・6月18日(火):(欧)4月ユーロ圏貿易収支、(米)5月住宅着工件数
・6月19日(水):(日)5月貿易統計、(欧)4月ユーロ圏経常収支
・6月21日(金):(日)5月全国消費者物価指数、(米)6月マークイット製造業PMI、
(米)5月中古住宅販売件数

【予想レンジ】
・107円00銭-109円50銭

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