マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

「マネーポスト」2016年夏号 注目記事

日本のモノづくりの巻き返し 中堅・中小企業にも波及か

2016年6月16日 7:00

今年前半の相場はテーマ性を持った中小型株が物色される展開が続いたが、「ひふみ投信」の運用責任者・藤野英人氏(レオス・キャピタルワークス代表、CIO)によると、今後は景気回復を先取りした「大型株の反転シナリオ」も想定されるという。そうした中で物色対象となる銘柄にはどんなものがあるのか。藤野氏が解説する。

日本の中小・中堅企業に期待

日本の中小・中堅企業に期待

 * * *
今後の相場で要注目なのは大型優良株ばかりではない。市場の注目度がさほど高くない、いわば“手垢”のついていないテーマはまだある。

たとえば私が興味深く見ているのが、日本の製造業復活に伴って確固たる業績向上が見込める、ITや機械分野で技術を持つ中堅・中小企業である。

一例を挙げておくと、東芝は経営再建に向けて、有望と目されてきた医療機器子会社を売却し、半導体事業に活路を見出そうとしている。そのための設備投資は年間2000億円規模とされ、関連する中堅・中小企業に資金が投下されるのは必至の情勢だ。

同じく経営再建中のシャープも台湾の鴻海精密工業とテレビの共同開発を進める予定で、それを含めた新規事業に投じる設備投資額は数千億円規模に上る見通しだ。それが関連する中堅・中小企業の業績に大きなインパクトをもたらすに違いない。

東芝やシャープはいずれも経営危機によって“選択と集中”に目覚めさせられたことになるが、そうではなく、自発的に目覚めて成長分野へ資金を集中投下する日本の製造業は今後いくつも出てくるだろう。

しかも、そのような設備投資は景気や為替動向といった外的要因に左右されず、それを受注する中堅・中小にとっては確実にキャッシュが入ることで間違いなく収益につながる。

つまり、大企業が集中投資する先に「お宝」は潜んでおり、設備投資を通じて日本のモノづくりの巻き返しを支える中堅・中小企業にこそ注目すべきなのだ。

このように「日本の製造業の覚醒」は今後大きなテーマになる、と私は見ている。

もちろん、まだ市場の注目度がさほど高くないため、銘柄選別には一手間も二手間も必要となる。たとえばインターネットや会社四季報CD-ROMなどで「東芝向け」「シャープ向け」といったキーワード検索を重ねたり、日々のニュースに目を凝らしたりすることも求められるだろう。

そして、そのような努力を惜しまなければ、大型優良株の値動きを上回るような、半年で株価3~5倍の上昇も期待できる「お宝銘柄」を見つけ出すことも決して不可能ではないはずだ。

※マネーポスト2016年夏号

  • 円高? 円安? 先行き不透明な今の円相場で短期的に利益を狙う方法
  • 顧客満足度3年連続1位!餃子が大量にもらえるFX会社?
  • 2017年春号(3月1日発売号)

    大特集は〈平成ラストバブルの号砲〉。戸松信博氏、藤井英敏氏らがこれから大化け期待の個別株をランキング形式で紹介。西堀敬氏によるIPO投資の最新攻略ガイドの他、橘玲氏、森永卓郎氏らによる連載も充実。定価620円。お早めにお求めください。

    当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

    水上紀行ニュースフラッシュ

    2017年春号(3月1日発売号)

    大特集は〈平成ラストバブルの号砲〉。戸松信博氏、藤井英敏氏らがこれから大化け期待の個別株をランキング形式で紹介。西堀敬氏によるIPO投資の最新攻略ガイドの他、橘玲氏、森永卓郎氏らによる連載も充実。定価620円。お早めにお求めください。

    当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

    小学館雑誌定期購読小学館のプライバシーステートメント問い合わせ広告掲載について

    © Shogakukan Inc. 2017 . All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. 掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。