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アメックスに登場した「第4のメタルカード」の魅力 国内最安水準で特典満載

メタルカードとして生まれ変わった「アメックス・ビジネス・ゴールド」の魅力とは?

メタルカードとして生まれ変わった「アメックス・ビジネス・ゴールド」の魅力とは?

起業をする個人や、個人事業主として副業をする人が増えたことで、法人用のビジネスカードが人気を呼んでいる。経費精算の負担を減らせることが注目されている大きな理由だが、ビジネスを展開する個人事業主や中小企業経営者にとっては、現金出納の必要がなくなり、振り込み、納税等もオンラインでできる点も魅力だ。また、ビジネスを行う上で役立つ特典や優遇サービスも見逃せない。

そうした中、『アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・ ゴールド・カード』(以下、アメックス・ビジネス・ゴールド)が、メタルカードとして生まれ変わった。しかも、年会費は、国内のメタルカードとしては最も安い価格設定になっている。これまで多くの個人事業主、中小企業経営者に支持されてきたアメックスのビジネス・ゴールド・カードがさらに進化したといえる。

まだまだ一部のユーザーしか手にしていないメタルカードには、どんな魅力があるのか? 充実したサービス内容とともに詳しく紹介しよう。

クレジットカードの最新トレンドは「メタルカード」へ

ここ数年で、クレジットカードを使用する際のシーンが、大きく様変わりしている。コンビニやスーパーでは、レジやカードを読み取る端末に、自分でカードを挿入するセルフ方式や、端末にかざすだけで決済可能な「タッチ決済(コンタクトレス決済)」が定着しつつある。

また、決済のスタイルも多様化しており、スマホに収蔵している電子マネーや、スマホのQRコードで支払いを済ますことも多くなった。社会のキャッシュレス化が進展した結果といえるだろう。

そうした中、メタルカードの存在感が高まりつつある。メタルカードとは、カードの材質がプラスチックではなく、文字どおり金属になっているものだ。券面は金属ならでは光沢があり、見た目でも、プラスチックカードとの違いが結構わかる。

そして、なんといっても大きな違いは手にしたときの感覚。金属ならではの重量感とヒンヤリした質感が、指先から確実に伝わってくる。プラスチックカードだと思って受け取ると、ちょっとした驚きを覚えるだろう。

さらに際立つのが“音”だ。支払いをするときに、テーブルやデスクに置くと金属音が出る。メタルカードが日本よりも普及している米国では、この音を「クランク・エフェクト(金属音効果)」とネーミングをしている。

実はここ数年、米国を中心として、メタルカードは静かなブームを呼んでいる。カード会社だけでなく、さまざまな金融機関から発行されており、米国でアップルが発行している『Apple Card』もチタン製だ。

国内最安水準のメタルカードが発行開始

2021年8月から、アメックス・ビジネス・ゴールドは、メタルカードになった。国内で発行されるアメックスのカードとしては、個人向けのプラチナ・カード、法人向けのプラチナ・カード、に続いてのメタル化となる。

すでに、米国では、法人向けのゴールド・カードは2018年10月に金属製になっていた。そのため、国内でも、アメックス・ビジネス・ゴールドのメタル化が待たれていたが、それがようやく実現した格好だ。

まず、注目しておきたいのが年会費。3万6300円(税込)という価格だが、これは国内で保有することが可能なメタルカードとしては最も安い水準だ。法人向けのビジネスカードなので、中小企業のオーナーなどがオーソドックスなユーザーとして想定されているが、自営業を営んでいる個人事業主も申し込める。サラリーマンであっても、副業などを個人事業主として行っていれば該当する。さらに、法人カードの年会費は経費として計上可能な場合がある(個別のケースは税理士に確認してほしい)。

券面のデザインも大きく変わり、表面はICチップと、アメックスのカードであることがひと目でわかる「センチュリオン」が描かれているのみ。カード番号や署名欄、有効期限は裏面に集約され、洗練された仕上がりになっている。タッチレス決済なら、カードのセキュリティ面での安心感も増すことだろう。

クラウド会計ソフトから助成金検索サービスまで多彩な特典

法人向けのビジネスカードとしては、必要かつ十分なサービスを提供している。以下、おもな特典を挙げると、まず、『クラウド会計ソフト freee会計』との連携。経費の支払いをカードに集約すれば、利用履歴が自動的に帳簿に記録され、経理作業が大幅に省力化できる。『freee会計』は金融機関とも連携が可能で、銀行口座の入出金の記録も自動で行ってくれる。

また、スマホ名刺管理アプリ『Eight』の有料サービス「Eight企業向けプレミアム」が、初年度5名分(2万6400円/税込)無料になるほか、クラウドソーシング仕事依頼サイト『Lancers』の人材を最短即日で紹介してもらえるサービスを20%オフで利用できる。シェアオフィスサービス『OFFICE PASS』で、シェアオフィスやコワーキングスペースが最大10%割引となる特典もある。

さらに、補助金・助成金検索サービス『Jシステム』も優遇価格で使える。これは、受給ができる可能性が高い各種助成金を、ネットを使って5分程度で検索できるサービスで、オンラインでの申請まで代行してくれるというもの。通常36万円(税抜)かかるところ、6万円割引の30万円(税抜)で利用が可能だ。

特典が追加されコストパフォマンスも向上

実は、アメックス・ビジネス・ゴールドは、メタル化される直前の2021年4月に、新しい特典が追加された。1つめは『DELL Technologies 優待特典』。4月1日~9月30日、10月1日~3月31日の各期間中に、DELL製品をアメックス・ビジネス・ゴールドで購入すると、各期間最大7000円分のキャッシュバックが受けられる、というもの。

2つめは、『ビジネス・ダイニング・コレクション by グルメクーポン』で、全国約150店舗のレストランでコース料理を予約できるサービスだ。2名以上で予約をすると、1名分のコース代金が無料になる。この特典が受けられるのは、1店舗につき半年に1回だが、利用する店舗の制限はない。つまり、加盟店すべてで年2回の特典が受けられる。仕事の取引先との会食や接待といったシーンで役立つサービスといえよう。

このように、おもな優待や特典を列挙しただけでも、アメックス・ビジネス・ゴールドの利用価値が高いことがわかる。サービスを使いこなせば、3万6300円という年会費は十分に元が取れる。メタルカードとしては国内最安であることを考慮すれば、コスパは悪くないどころか「良い」とさえいえよう。メタルカードの“旬”は、これからが本番だ。

取材・文/ファイナンシャルプランナー・松岡賢治

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