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ブロンコビリー(3091):順調な業績拡大が期待できる高利益体質、好財務企業

ブロンコビリー(3091)市場平均予想(単位:百万円)

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企業概要

 1978年創業・1983年会社設立の、炭火焼きステーキ・ハンバーグなどを提供する高価格帯ファミリーレストランです。

 名古屋を地盤に、幹線道路沿いに出店する郊外型レストランとして拡大し、現在では東海、関東、関西エリアで105店舗を展開しています(2016年9月末)。2020年には200店舗、将来的には300店舗を展開し、ステーキハウス業界No.1を目指しています。

「他のレストランとは違う」~質の追及で、高単価を実現~ 客単価は約1600円(昼1200円、夜2100円)で、通常のファミレスより1.5倍の水準となります。ファミレスの割には高い料金設定ですが、「家庭で作れないご馳走」を提供することで売れるのです。

 炭火焼きの厚切りステーキ・ハンバーグを得意とし、大かまどで炊く魚沼産コシヒカリや、季節ごとに代わる20種のサラダバーが売りとなっています。

 肉も野菜も自社工場で加工し、その日の内に配送できる物流体制となっています。肉はオーストラリア牛肉を使い、炭火で丁寧に焼くことで「家庭で作れないもの」となります。また、同社は米にもこだわっています。同社は魚沼産コシヒカリにこだわり、その価格は、通常の業務米の約2倍しています。通常の業務米だと1億円のコストが2億円かかると言うことです。この良い米をさらに大かまどで炊くことで、付加価値が付き、他のレストランと差別化できるのです。もっとも、パンよりはコストが低く済むということだからうまくやっていると思います。

 野菜も、農林大臣賞を受賞した玉ねぎ「サラ玉ちゃん」や甘い雪下ニンジンをサラダバーやソースに使うなど、他と違う特色があります。実際、ブロンコビリーのサラダバーは9割の客が取るといいます。

 こうした特色が「ファミレスにしては高い」という感覚よりも「これは値打ちがある」という感覚に変えているのでしょう。

注目ポイント

 売上高経常利益率は15%を超えており、ROEも14%の水準にあります。自社向上や店舗での生産効率向上とコスト削減努力、円高による輸入原料価格の低下などによって収益性が高まっています。全国展開をスタートしたところで、今後関東の強化と関西への出店増を計画しています。炭焼きステーキなど得意なメニューのほか、販売促進が活発な点も外食産業にとっては重要なポイントとなります。客に飽きられないようなキャンペーンが得意なようで、こういった独自性を強みに成長を遂げています。

 財務内容は盤石で、新規出店にともなうコスト増も十分カバーできるでしょう。新規出店も順調ですが、既存店舗の改装効果も高く、既存店売上の底上げも期待できると思います。株価は底堅く推移しており、調整したところで拾いたいファンダメンタルズです。

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