*11:40JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):IFIS、あいHD、キユーピーなど
IFIS<7833>:584円(+25円)
大幅続伸。設立30周年の記念配当を実施すると発表している。25年12月期第2四半期末に10年の記念配当を実施、期末配当金21.5円と合わせて年間配当金は前期比12円増の31.5円となる。配当水準の上昇は一過性の要素が強いとみられるが、前日終値をベースとした25年12月期の配当利回りは5.6%の水準まで上昇することになる。
あいHD<3076>:2320円(+90円)
大幅続伸。ナカヨが完全子会社となることが決定、それに伴い、25年6月期の純利益予想を従来の178億円から213億円、前期比35.9%増に上方修正している。ナカヨの連結子会社化に際して負ののれんが発生し、これを特別利益に計上するもよう。売上高、経常利益などの予想は据え置きとしている。純利益予想の上振れに伴い、特別配当の引き上げ期待なども思惑視される形とみられる。
キユーピー<2809>:3369円(+126円)
大幅続伸。前日にマヨネーズ、ドレッシングなど家庭用製品の9月からの値上げを発表している。9月1日出荷分から家庭用の調味料と素材食品の一部商品、10月1日出荷分から介護食など、計118品目の価格を4-18%改定する方針。原材料価格のほか、加工費や人件費などの上昇が続く中、企業努力だけでコスト上昇分を吸収することは困難として判断したようだ。来年度業績に対するコンセンサスの切り上がりにつながっているもよう。
ベイカレント<6532>:8350円(-147円)
反落。岡三証券では目標株価を6450円から8800円に引き上げているものの、投資判断は「強気」から「中立」に格下げしている。株主還元強化や中長期的な成長に対する信頼度の向上は株価に反映されたとみられ、短期的に追加のポジティブ材料は乏しいと考えているようだ。なお、米国関税の影響を考慮してコンサルタント稼働率予想を若干引き下げ、26年2月期営業利益は525億円に小幅下方修正しているが、会社計画510億円は上振れると予想。
パルHD<2726>:3740円(-50円)
反落。前日に4月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比0.3%減となり、前月は3カ月ぶりのプラスに転じていたものの、再度マイナスに落ち込む形へ。ネット通販は同12.3%増となったものの、小売既存店が同4.4%減となっている。気温が低く初夏物の動きが鈍いようだ。なお、売出株の受渡期日を迎えた前日は今後の需給改善期待が先行したものの、本日は戻り売り圧力につながる状況にも。
ココペリ<4167>:499円(-5円)
反落。東証が27日売買分から信用取引の臨時措置を解除したことを好感して買いが先行も伸びきれず反落。規制は信用取引による新規の売付け及び買付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)としていた。日本証券金融も27日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。
バーチャレク<6193>:810円(+11円)
反発。生成AIやAIエージェントを核とした新たなソリューション群「Virtualex AI-CC Service」の提供を開始する。同サービスは、バーチャレクスが有するコンタクトセンター(CC)運営における25年の豊富な経験と最新のAI技術を組み合わせることで、日本が直面するグローバル化、少子高齢化、そして急速なAI・デジタルの進化といった社会課題に対応し、クライアント企業の持続的成長(サクセス)と、その先にいる顧客・消費者の満足と幸福(ハピネス)を追求するものとしている。
アンジェス <4563>:69円(+1円)
上昇。慢性椎間板性腰痛症治療用NF-κBデコイオリゴDNAの米国における後期第I相臨床試験結果の論文が発表されたことを明らかにし、好材料視されている。NF-κBデコイオリゴDNAの後期第I相臨床試験では、重篤な有害事象(SAE)は認められず、高い安全性が確認された。有効性についても探索的にデータを評価したところ、投与早期より腰痛は大幅に軽減し、腰痛の抑制は投与12ヶ月後まで継続した。この臨床試験結果についての論文がThe SPINE JOURNALに掲載されたとしている。
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