*07:41JST NYの視点:米6月耐久財受注確定値は予想外の下方修正、企業は設備投資に慎重
米6月耐久財受注確定値は前月比―9.4%と、予想外に速報値-9.3%から下方修正されパンデミックによる経済封鎖直後の2020年4月来で最低となった。製造業受注・資本財(航空機を除く非国防) 確定値は前月比-0.8%と、速報値から一段と下方修正された。5月+1.9%から再びマイナスに転じ、関税を巡る不透明感に企業は新規従業員の採用など、企業は設備投資に慎重な姿勢が再確認された。
国内総生産(GDP)の算出に用いられる製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防) 確定値は前月比+0.3%と速報+0.4%から下方修正された。5月に続き2か月連続でプラス成長も減速。4-6月期GDPの成長を抑制した可能性が示唆された。
米7月雇用統計では非農業部門雇用者数が予想を下回る伸びに留まったほか、5月、6月が大幅に下方修正されたため労働市場が従来想定されていた程強くなく、成長が減速している可能性が警戒されつつある。サンフランシスコ連銀のデイリー総裁も4日のインタビューで昨年に比べ労働市場が減速している兆候があるとすると同時に、関税がインフレを押し上げている証拠はなく、利下げに近づいたとの考えを示した。
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