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【注目トピックス 日本株】アイカ工業—1Q増収増益、売上高・営業利益・経常利益・四半期純利益ともに過去最高を更新

*13:01JST アイカ工業---1Q増収増益、売上高・営業利益・経常利益・四半期純利益ともに過去最高を更新
アイカ工業<4206>は4日、2026年3月第1四半期(25年4月-6月)期連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.1%増の597.65億円、営業利益が同4.4%増の63.24億円、経常利益が同6.0%増の71.75億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.1%増の44.71億円となった。

化成品セグメントの売上高は前年同期比3.5%増の330.36億円、営業利益(配賦不能営業費用控除前)は同1.3%減の21.00億円となった。接着剤系商品は、国内においては、合板用接着剤や梱包用のホットメルト、繊維・塗料用アクリルエマルジョンなどが好調に推移し、売上が前年を上回った。海外においては、ベトナムなどが好調で売上を伸ばすことができたが、中国における価格競争激化などにより利益は前年を下回った。建設樹脂系商品は、内装外装仕上げ塗材「ジョリパット」の販売が好調であり、外壁タイルの剥落防止工法「タフレジンクリアガード工法」がマンションの改修需要を獲得し好調に推移したが、塗り床材「ジョリエース」や「アイカピュール」が前年の大型受注案件の反動減および工場の改修需要の一時的な減少により低調に推移した結果、売上が前年を下回った。非建設分野への取り組みとして注力している機能材料事業は、国内においては、電子材料用の高機能フィルム「ルミアート」が好調だったが、化粧品用の有機微粒子が低調で、売上が前年をわずかに下回った。海外においては、UV硬化型樹脂や熱可塑性ウレタン樹脂などが伸長したが、為替の影響により、売上は前年をわずかに下回った。

建装建材セグメントの売上高は同7.3%増の267.28億円、営業利益(配賦不能営業費用控除前)は同9.1%増の53.47億円となった。メラミン化粧板は、非住宅市場の改修需要を獲得したことに加え、ブランド力を活かした商品戦略により、売上を伸ばすことができた。海外においては、中国が不動産不況により低調に推移し、売上が前年を下回った。ボード・フィルム類は、汎用的なポリエステル化粧合板が苦戦したが、前期にラインナップを拡充した粘着剤付化粧フィルム「オルティノ」が好調に推移し、売上が前年をわずかに上回った。メラミン不燃化粧板「セラール」は、非住宅市場の改修需要を獲得するとともに高付加価値商品の採用が拡大し、売上が前年を上回った。なかでも、高意匠メラミン不燃化粧板「セラール セレント」は高級感漂う意匠性を評価されて、住宅ではキッチンから洗面空間、非住宅ではエントランスやトイレなどでの採用が増えている。また抗ウイルスメラミン不燃化粧板「セラールウイルテクトPlus」は抗ウイルスと消臭の機能が評価され、病院や店舗などの非住宅市場での需要を獲得している。不燃建材は、押出成形セメント板「メース」などが苦戦したが、アクリル樹脂系塗装けい酸カルシウム板「ルナライト」が店舗、工場、ホテルで好調に推移し、市場に従来存在しなかったサイズの採用も増加しており、売上が前年をわずかに上回った。住器建材は、造作風洗面化粧台「スマートサニタリー」が好調で、売上を伸ばすことができた。「スマートサニタリー」は、求めやすい価格帯で、オーダーメイドのような高い自由度と意匠性が好評を博している。

2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.6%増の2,650.00億円、営業利益が同5.8%増の290.00億円、経常利益が同4.6%増の300.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.3%増の183.00億円とする期初計画を据え置いている。

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