*07:50JST 5日の米国市場ダイジェスト:NYダウは61ドル安、景気見通しが悪化
■NY株式:NYダウは61ドル安、景気見通しが悪化
米国株式市場は反落。ダウ平均は61.90ドル安の44111.74ドル、ナスダックは137.03ポイント安の20916.55で取引を終了した。
早期利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。トランプ大統領がインタビューで、医薬品、半導体に対する関税を近く発表すると言及、その後、ISM非製造業景況指数を受けた景気見通し悪化で、下落に転じた。相場は終日軟調に推移し、終了。セクター別では不動産・管理開発が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。
製薬会社のファイザー(PFE)は第2四半期決算で増収増益、通期調整後利益予想を上方修正し、買われた。資産運用会社のアポロ・グローバル・マネージメント(APO)は第2四半期決算で資金流入額や手数料収入が予想を上回り、上昇。
ソフトウエア会社のパランティア(PLTR)は第2四半期決算で、48%増収を発表、また、通期の売上見通しを市場の予想以上に引き上げ、買われた。銀行のJPモルガン(JPM)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)はトランプ大統領がインタビューで、両行から取引を拒否されたことがあるとし、特定の口座を閉鎖する慣習を巡り非難したため下落。製薬会社のバーテックス・ファーマシュ―ティカルズ(VRTX)は開発中の非オピオイド鎮静薬「JOURNAVX」を巡り当局がその効果が見られないと判断したため、大幅安。
半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を下回ったが、収入は予想上振れ、人工知能(AI)の強い売り上げで見通しも堅調で時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米7月ISM非製造業景況指数は予想外の低下、9月利下げの可能性高まる
5日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円83銭へ上昇後、147円31銭まで反落し、147円57銭で引けた。米財務省が今週予定している入札を控え、米6月貿易赤字が予想以上に縮小したほか、予想を上回った米7月サービス業PMI改定値を受け金利上昇に伴いドルの買戻しが優勢となった。その後、米7月ISM非製造業景況指数が上昇予想に反し低下したため景気減速懸念に年内利下げを織り込み金利が低下に転じ、ドル売りが強まった。
ユーロ・ドルは1.1530ドルまで下落後、1.1586ドルまで上昇し、1.1574ドルで引けた。ユーロ・円は170円23銭から170円95銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3268ドルから1.3316ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8103フランから0.8065フランまで下落した。
■NY原油:続落で65.16ドル、一時65.03ドルまで値下がり
NY原油先物9月限は続落(NYMEX原油9月限終値:65.16 ↓1.13)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-1.13ドル(-1.70%)の65.16ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは65.03ドル-66.39ドル。石油輸出国機構(OPEC)による増産観測を受けた売りが続いており、一時65.03ドルまで値下がり。通常取引終了後の時間外取引では主に65ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 45.56ドル -0.29ドル(-0.63%)
モルガン・スタンレー(MS) 140.46ドル -0.90ドル(-0.63%)
ゴールドマン・サックス(GS)720.91ドル -5.12ドル(-0.70%)
インテル(INTC) 20.19ドル +0.69ドル(+3.53%)
アップル(AAPL) 202.92ドル -0.43ドル(-0.21%)
アルファベット(GOOG) 195.32ドル -0.43ドル(-0.21%)
メタ(META) 763.46ドル -12.91ドル(-1.66%)
キャタピラー(CAT) 434.23ドル +0.53ドル(+0.12%)
アルコア(AA) 29.62ドル +0.50ドル(+1.71%)
ウォルマート(WMT) 99.31ドル -0.28ドル(-0.28%)
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