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FiscoNews

【オープニングコメント】ハイテク株の下げ止まりを見極め

*08:40JST ハイテク株の下げ止まりを見極め
 21日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。20日の米国市場はNYダウが16ドル高、ナスダックは142ポイント安だった。NYダウは小売り決算が支える形になったが、引き続きハイテク株の下げが重荷になった。米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月末開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、大半の参加者が雇用よりもインフレリスクのほうが大きいと判断したことが明らかになった。シカゴ日経225先物は大阪比85円安の42835円。円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時42560円まで売られる場面もみられた。ボリンジャーバンドの+1σを割り込んでおり、いったん調整一巡感が意識されそうである。ただし、43000円接近では戻り待ち狙いの売りが強まる可能性もあるため、積極的なリバウンド狙いの動きは期待しづらいところであろう。日経平均株価の+1σは42644円辺りに位置しており、同バンドを試す動きは警戒しておきたい。

 また、昨日はソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>が日経平均株価を押し下げる形だった。トランプ政権はインテルに加えて、マイクロン・テクノロジーなどの取得も検討していると伝えられており、米政府による介入拡大が警戒され、ハイテク株への売りが続いている。また、22日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えていることもあり、米国市場が不安定ななかでは東京市場も神経質にさせそうである。

 日経平均株価が+1σ水準まで下げるようだと、押し目狙いのスタンスになるだろう。一方で、自律反発から43000円に接近する局面においては、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きが強まる可能性はありそうだ。前日の大幅な下げの影響で需給はやや悪化傾向にあるだろう。もっとも、来週にはエヌビディアの決算が控えているため、下げ止まりを見極めつつ、ハイテク株の押し目買い意欲は強そうである。そのほか、主力株が不安定ななかで、中小型株での短期的な売買に向かわせそうだ。

<AK>

fisco

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