*18:34JST ニッポンインシュア株式会社:2025年9月期第3四半期決算説明会文字起こし(4)
ニッポンインシュア<5843>
実績報告の最後に業績予想の修正および配当予想の修正についてです。
【業績予想】
当社では、積極的な新規顧客の開拓に加え、既存のお客様に対する情報提供や提案活動を強化してまいりました。その結果、契約申込件数が順調に増加しております。また、SMS請求やオートコール、AIオペレーターといったシステムの活用により、回収効率の向上にも取り組んでまいりました。
これらの取り組みの成果として、今回、業績予想を上方修正することといたしました。
【配当予想】
続いて、配当予想の修正についてご説明いたします。当社は、事業拡大に向けた投資を見据えつつ、安定的な株主還元を継続することを基本方針としており、年1回の期末配当を実施し、配当性向10%以上を目標としております。今回の業績予想の上方修正に伴い、前回予想に比べて3円の増配となる、1株当たり16円への修正を行っております。
今後も、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、全社一丸となって取り組んでまいります。
引き続き、皆さまのご支援とご期待にお応えできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ここからは、当社の成長戦略になります。
成長戦略としては、大きく3つ挙げており、
一つ目の主要都市を中心とした事業展開
二つ目はシステム活用による、コストリーダーシップ戦略
三つ目に人材育成による接客技術の向上
に、なります。
まず最初に、事業展開です。
【事業展開方針】
事業展開の方針として、今後も主要都市への出店を計画しております。主要都市を中心に展開する理由は、人口が多く賃料相場も高いため、売上単価が向上するからです。また、開設した支店から近隣の県もカバーする体制を維持しています。昨年(2024年)は7拠点目となる名古屋支店を開設しました。
今後も営業活動の強化とエリア拡大を図り、顧客満足度の向上とパートナー企業との連携を深め、更なる成長を目指してまいります。
【強み】
また、当社は不動産管理会社から生まれた家賃債務保証会社としての強みを活かし、ニーズに合わせてカスタマイズした商品の提案や、柔軟なサポートで信頼関係を強化し、保証サービスの長期的な継続利用につなげてまいります。
【システム-差別化】
システム面では、顧客管理システム「クラウドインシュア」の利便性を、状況に応じて継続的に向上させています。これにより、競合他社との差別化を図り、管理会社との連携を強化し、顧客ロイヤリティの向上にも努めてまいります。
当社は家賃債務保証業界では後発で小規模ながらも、競合他社からシェアを獲得してきた実績があります。既存支店でのシェア拡大と新規出店によるエリア拡大を継続的に行い、更にシェアの拡充を目指します。今後も、ニーズに合わせた多様な商品プランで契約件数を増加させ、高い回収率を維持して損金を減らし、収益を確保します。
ここでは、先ほど話をいたしました当社の強みである不動産管理会社から生まれた強みについて説明いたします。
当社は不動産管理会社から生まれた保証会社であり、豊富な経験とノウハウを活かして家賃債務保証サービスを提供しています。この背景により、管理会社や入居者の気持ちを深く理解し、きめ細やかな対応が可能です。
【個々に合わせた(カスタマイズ)商品提案】
当社は、各管理会社が抱える課題は、それぞれ異なることを理解した上で、各管理会社のニーズに合わせてカスタマイズした商品の提供も行っております。これは、管理会社としての経験があるからこそできることであります。また、付帯サービスを含めた保証や入居者対応などの包括的なサービスを提供する事により、管理会社にはワンストップで様々なサポートを受けられる利便性があることで、顧客満足につながり、継続的に保証サービスを利用していただくメリットが生まれます。
【強固なコネクション】
さらに、当社は不動産管理会社との強固なコネクションを持っており、その高い信頼性から新たな不動産管理会社を紹介していただくことが多く、取引先拡大から新規契約件数の増加やエリア展開につなげております。
このように、当社は不動産管理会社としての経験と家賃債務保証サービスを組み合わせることで、管理会社と入居者の双方に多くのメリットを提供し、競合他社との差別化を図っています。不動産管理会社が抱える課題を理解し、それに寄り添った提案を行うことで、信頼できるパートナーとして選ばれ、結果を残せている理由と考えております。
2つ目の成長戦略はコストリーダーシップ戦略です。
【業務効率化】
当社では、管理会社に対する処理において、RPAやOCR、クラウドシステムの導入で、内部処理の改善に努めています。これにより、業務の効率化と精度向上を実現しています。
【回収力・顧客満足向上】
また、外部連絡に関しては、AIオペレータやロボットコール、オートコールなどの技術を引き続き活用し、業務効率と回収力の向上を図っています。これにより、迅速かつ効果的なコミュニケーションが可能となり、顧客満足度の向上にも寄与しています。
【コスト削減】
さらに、デジタル化やオートメーション化により、契約件数が増加しても設備や人員を増やすことなく対応できる体制を整えています。
今後も、このようなシステム活用に積極的に投資し、処理能力をさらに向上させるとともに、業務負担の軽減とサービスの向上を目指してまいります。
ニッポンインシュア株式会社:2025年9月期第3四半期決算説明会文字起こし(5)に続く
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