*15:43JST 日経平均は続伸、来週のFOMCにおける利下げ期待の高まりを好感
11日の米国株式市場は上昇した。背景には、8月の消費者物価指数(CPI)が前年比2.9%の上昇となり、市場予想とおおむね一致したこと、労働市場では新規失業保険申請件数が予想以上に増加し、雇用の鈍化を示すデータとなったことがある。これらを受けて、FRBが来週の会合で0.25%ポイントの利下げを実施するとの見方が強まり、年内に複数回の利下げが織り込まれていることが株価を押し上げる要因となった。米株式市場の動向を横目に、12日の日経平均は続伸して取引を開始した。国内でも、米国CPIの内容が予想通りであったことおよび新規失業保険申請件数の増加が利下げ期待を支えるとの見方が強まり、投資家心理を下支えした。半導体関連株を中心に買いが優勢となっており、東エレク<8035>やアドバンテス<6857>などが物色の中心となった。始値から大きな下落を見せることはなく、終日を通して堅調な展開となった。
大引けの日経平均は前日比395.62円高の44768.12円となった。東証プライム市場の売買高は21億4014万株、売買代金は5兆5433億円、業種別では精密機器、電気機器、ゴム製品などが値上がり率上位、食料品、電気・ガス業、鉱業などが値下がり率上位となっている。東証プライム市場の値上がり銘柄は48.0%、対して値下がり銘柄は46.5%となっている。
個別では、東エレク<8035>、アドテスト<6857>、SBG<9984>、ファストリ<9983>、リクルート<6098>、ファナック<6954>、豊田通商<8015>、ソニーG<6758>、KDDI<9433>、中外薬<4519>、ニデック<6594>、日産化<4021>、テルモ<4543>、HOYA<7741>、三菱電<6503>などの銘柄が上昇。
一方、ダイキン<6367>、TDK<6762>、スクリン<7735>、ディスコ<6146>、アサヒ<2502>、住友電<5802>、キリンHD<2503>、キッコマン<2801>、三井金<5706>、日立<6501>、塩野義<4507>、協和キリン<4151>、味の素<2802>、清水建<1803>、東京海上<8766>
などの銘柄が下落。
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