*19:01JST 16日の中国本土市場概況:上海総合は3日ぶり小反発、ハイテク株の上昇が指数をサポート
16日の中国本土市場は3日ぶりに小反発。主要指標の上海総合指数が前日比1.36ポイント(0.04%)高の3861.87ポイントで引けた。
米国製半導体から中国製への切り替えが進むとの期待が広がり、テクノロジー株が買われ市場を下支えした。半導体関連の強含みが指数をサポート。中国の自主技術開発に関する期待感も投資家心理を下支えした。
一方、米中首脳協議を控えて通商摩擦の行方が不透明ななか、警戒感から指数は一時下落する場面が見られた。投資家の持ち高調整が相場を圧迫し、様子見姿勢も強まった。結局、指数は前日比でわずかに上昇し、下値の堅さを示す展開となった。米中関係の行方を見極めようとする投資家の慎重姿勢と、中国内需や景気対策に対する楽観的な見方が交錯し、全体として方向感に乏しい値動きにとどまった。
セクター別では、ハイテクの上昇が目立った。曙光信息産業(603019/SH)が8.8%高、ガラスメーカーの凱盛科技(600552/SH)が3.9%高、江蘇長電科技(600584/SH)が2.3%高、液晶パネルメーカーの南京中電熊猫信息産業集団(600775/SH)が1.7%高とそろって堅調な値動きを示した。また、不動産やインフラ、自動車株も買われた。
半面、素材株やエネルギー株はさえない。レアアースの中国北方稀土(600111/SH)が4.0%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が2.7%安、セメントの華新水泥(600801/SH)が2.4%安、中国石油天然気(601857/SH)が1.5%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.1%安で引けた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.71ポイント(0.65%)高の264.92ポイント、深センB株指数が9.26ポイント(0.69%)高の1359.55ポイントで終了した。
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