*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、米ハト派警戒の一服と円売り地合いで
19日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)のハト派傾斜への警戒は後退し、ドル買いに振れやすい。一方、日銀は利上げ見送りを決定。日本の財政悪化懸念もあり、円売りがドルを支えそうだ。
前日発表された米国の新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数が改善し、米経済の堅調さが改めて意識された。それを受け日米金利差拡大を背景としたドル買いが優勢となり、ユーロ・ドルは1.1840ドル台から1.1750ドル付近に下落、ドル・円は147円前半から148円前半に浮上。本日アジア市場で日銀金融政策決定会合で政策金利は維持されたが、保有ETFの売却で円買いが進み、ドルを下押しした。
この後の海外市場は米景気をにらみドル買い継続を見極める展開。重要イベントは予定されておらず、材料難のため米金利高が続けばドル買い地合いに。また、高関税政策によるインフレ加速リスクが意識される中、金融政策運営に慎重さが増すとの思惑ならドルをサポート。一方、日銀は利上げを見送ったものの、保有ETFの売却が円買い材料になりやすい。ただ、自民党総裁選に向け日本の財政悪化が懸念され、円買いを抑制しそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 加・7月小売売上高(予想:前月比0.0%、6月:+1.5%)
<CS>