*18:19JST 2日の香港市場概況:ハンセン指数は3日続伸、約4年3カ月ぶりの高値更新
休み明け2日の香港市場は3営業日続伸。主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比431.56ポイント(1.61%)高の27287.12ポイントで引けた。ハンセン指数は2021年7月以来、約4年3カ月ぶりの高値水準まで回復。本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も169.05ポイント(1.77%)高の9724.38ポイントと3日続伸した。
中国本土市場は休場中でストックコネクト経由の資金流入は途絶えたが、中国の景気対策への期待感が支援材料となった。また、米長期金利の低下や米利下げ期待が好感され、リスク選好ムードが高まり、指数は2万7000ptの大台を回復して引けた。
ハンセン指数の構成銘柄では、中芯国際集成電路製造(0981/HK)が12.7%高、新能源科技(0968/HK)が9.9%高、快手科技(1024/HK)が8.6%高となった。米中ハイレベル通商協議に対する進展期待が高まり、テクノロジー分野への資金回帰を促した。米利下げ観測の台頭により、成長株への物色が強まったほか、需給の引き締まりが好感された。業種全体として上昇寄与度が高く、指数押し上げに貢献した。
半面、不動産業が軟調となり、ロングフォー・プロパティーズ(0960/HK)が5.3%安、華潤置地(1109/HK)が3.4%安、チャイナ・リソーシズ・ミックス(1209/HK)が2.9%安となった。中国本土市場が休場するなか、資金流入が乏しく、加えて不動産市況の先行き不透明感を強めた。信用不安への再燃も重なり、業界全体への売りが優勢となった。
また、金融株の一角もさえず、中信泰富(0267/HK)が0.6%安、招商銀行(3968/HK)が0.6%安、中国建設銀行(0939/HK)が1.1%安と下落。長期金利上昇による利ざや圧縮懸念や、業績への影響を警戒する動きが広がった。加えて、本土資金が不在となったことで売買が細り、外部環境の変化に敏感に反応しやすい地合いが続いた。その他、消費関連や運輸セクターにも利益確定売りが散見された。
なお、中国本土市場は国慶節(建国記念日)連休で休場となった。
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