*08:49JST 前場に注目すべき3つのポイント~値がさハイテク株の反発が意識されやすい~
24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■値がさハイテク株の反発が意識されやすい
■宝HLD、2Q下方修正 営業利益 77.86億円←78.00億円
■前場の注目材料:中部電力、JERA、米シェールガス参入、2300億円権益取得
■値がさハイテク株の反発が意識されやすい
24日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、底堅さが意識される相場展開になろう。23日の米国市場はNYダウが144ドル高、ナスダックは201ポイント高だった。トランプ米大統領と中国の習国家主席が30日に会談する予定と伝わるなか、対中貿易摩擦への警戒感が和らいだ。また、予想を上回る決算を発表したハネウェル・インターナショナルが買われ、NYダウを押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比325円高の48995円、円相場は1ドル=152円50銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで48590円まで売られた後に切り返しており、終盤にかけて49080円まで買われる場面もみられた。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われ、SOX指数の上昇率が2%を超えていることもあり、直近で下げが目立っていたソフトバンクG<9984>の反発が期待されそうである。
高市首相誕生後は高市トレードを巻き戻す動きが目立っていたが、高市首相の所信表明演説が行われることもあり、改めて政策に関連する銘柄への資金流入が強まることが期待される。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の反発も意識されやすく、日経平均をけん引する展開になりそうだ。
昨日の日経平均株価は朝方に48399円まで下げる場面もみられたが、チャート上ではボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能している。サポート水準まで下げてきたことで、リバウンドに入りやすいタイミングになりそうだ。直近では相対的にTOPIX型の強さが目立っていたが、本日は日経平均型にシフトする展開が見込まれよう。
■宝HLD、2Q下方修正 営業利益 77.86億円←78.00億円
宝HLD<2531>は第2四半期業績予想の修正を発表。売上高は1910.00億円から1865.56億円、営業利益を78.00億円から77.86億円に下方修正した。主要セグメントの売上高は、宝酒造、宝酒造インターナショナルグループ、タカラバイオグループいずれも前回予想を下回る見通しである。営業利益については、宝酒造、宝酒造インターナショナルグループは前回予想を上回るが、タカラバイオグループについては、売上高の減少の影響が大きい。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(46734.61、+144.20)
・ナスダック総合指数は上昇(22941.80、+201.40)
・SOX指数は上昇(6847.39、+169.82)
・シカゴ日経225先物は上昇(48995、+325)
・VIX指数は低下(17.30、-1.30)
・米原油先物相場は上昇(61.79、+3.29)
・為替相場は円安・ドル高(152.50-60)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・中部電力<9502>JERA、米シェールガス参入、2300億円権益取得
・長瀬産業<8012>金属有機構造体CO2回収装置、京大発新興と開発
・三洋貿易<3176>国内にEV電池循環経済、協議会に参画
・マツダ<7261>日本製鉄と連携強化、価値創造と原価低減を両立
・日立建機<6305>豪に超大型油圧ショベル、燃費効率向上
・DMG森精機<6141>ワーク自動搬入出システム、台車にロボ搭載、操作性向上
・野村総合研究所<4307>米AWSと協業、事業変革へ生成AI導入支援
・ツインバード<6897>東ア・東南アに調理家電、高価格帯を販売
・旭化成<3407>川崎に新工場、クリーン水素製造用枠・膜、310億円投資
・大林組<1802>米社を子会社化、DCなど高度施設拡大
・阪急阪神HD<9042>阪急阪神不動産、米加州で物流不動産開発
・ファーストリテ<9983>ユニクロ、梅田の西日本最大級店刷新
・三井住友建設<1821>杭孔埋戻し、CO2排出8割減、地盤改良材
・JR東海<9022>新検測技術を27年導入、ドクターイエロー代替
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 9月全国消費者物価コア指数(予想:前年比+2.9%、8月:+2.7%)
<海外>
・特になし
<ST>