*18:19JST 27日の香港市場概況:ハンセン指数は堅調推移
10月27日の香港市場では、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比273.55ポイント(1.05%)高の26433.70ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が103.28ポイント(1.10%)高の9467.22ポイントと堅調推移となった。
米中貿易協議の進展が好感された。報道によると、ベッセント米財務長官と中国の何立峰・副総理は10月25-26日に貿易協議を開き、トランプ米大統領と中国の習近平・国家主席の直接会談に向けた枠組みをまとめたとみられている。米国の中国製品に対する100%関税は撤回され、中国のレアアース(希土類)輸出規制厳格化は先送りされるもよう。ハンセン指数の構成銘柄88において、上昇は58、下落は29、変わらずは1で買いが優勢だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の上げが目立つ。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が4.1%高、薬明生物技術(2269/HK)が2.8%高で引けた。CRO各社は米国でも事業展開しているため、米中関係の改善がプラスに働くと期待されている。無錫薬明康徳については、業績見通しの引き上げなどが好感されたようだ。中国の証券セクターもしっかり。交銀国際HD(3329/HK)が4.1%高 、中国国際金融(3908/HK)が2.6%高、東方証券(3958/HK)は1.9%高。
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