*06:13JST NY株式:NYダウは74ドル安、12月利下げに不透明感
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は74.37ドル安の47632.00ドル、ナスダックは130.98ポイント高の23958.47で取引を終了した。
半導体エヌビディア(NVDA)の上昇がけん引し寄り付き後、上昇。ハイテクが引き続き相場を押し上げたほか、利下げ期待に続伸した。終盤にかけ、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り0.25%の利下げを決定したものの、1メンバーが据え置きを主張したほか、パウエル議長が12月FOMCでの利下げを巡り「決定ではない」と慎重な姿勢を示し失望感に相場は失速。ダウは下落に転じたが、ナスダックはプラス圏を維持、連日で過去最高値を更新し、まちまちで終了した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方、商業・専門サービスが下落。
半導体のエヌビディア(NVDA)はトランプ大統領が中国主席との会談で同社の製品ブラックウェルも議題になるとの発言を受け対中輸出拡大期待に上昇。建設・鉱業機器メーカーのキャタピラー(CAT)は第3四半期決算で、人工知能(AI)データセンターの発電機器需要急増を背景に、売上高が予想を上回り、上昇。
オンライン旅行社のブッキング・ホールディングス(BKNG)は四半期決算で通期旅行需要見通しが予想を上回ったが、AIの台頭が同社の売り上げを抑制する可能性が懸念され、売られた。カジノリゾート施設運営のシーザーズ・エンターテインメント(CZR)は第3四半期決算の内容が予想を下回り、下落。
検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は取引終了後に第3四半期決算を発表。AI需要が強く、クラウド事業が好調で1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。ソーシャルメディアのフェースブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は一株当たり利益が予想を上回ったがコストの上昇による利益率低下が警戒され、売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
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