億り人・ごろんちゃん氏の「X」
2026年の日経平均は1月6日に早くも史上最高値を更新するなど勢いを増しているように見えるが、日銀の利上げや地政学リスクなど、先行きの不透明感は完全にはぬぐえない。「強気相場は陶酔の中で消えていく」の格言を引くまでもなく、こんな時にこそ不測の事態に備える心構えが必要かもしれない。元手110万円で投資を始め、1億を超える資産を築くに至った40代の兼業投資家・ごろんちゃん氏が、大失敗を乗り越えて資産を積み上げてきた経験を語った。
個人投資家は“情報弱者”
「2007年に投資を始めて間もない頃に起きたのがリーマンショックでした。売りたくても売れない状況を初めて経験しましたが、総崩れの株価を見て、『いくら何でも安いのではないか』と思い、日産自動車(東証プライム・7201)や吉野家ホールディングス(東証プライム・9861)といった優待株を中心に買い始めました」(以下、「」内コメントはごろんちゃん氏)
当時、システムエンジニアとして働いていたごろんちゃん氏は、専門知識を武器にIT分野の小型株に注目。その後、コンサルタント業への転職などを経ながらも投資は続けたという。
「当時は時価総額300億円以下の小型株に注目していて、シンプレクス・ホールディングス(東証プライム・4373)やデジタルアーツ(東証プライム・2326)といった銘柄への投資で大きな利益を上げることができました。大型株は機関投資家との情報格差が大きく、個人投資家は明らかに“情報弱者”であり、好材料のニュースが流れる頃に買ってももう遅い。そこで、機関投資家が手を出しにくい小型株なら勝負になると考えたのです。
その後は、“アベノミクス相場”が始まった直後に購入したバンダイナムコホールディングス(東証プライム・7832)が約2倍になって250万円近い利益を上げるなど、順調に結果を出していたのですが、本業があまりに忙しく投資どころではなくなりました。終電で午前1時過ぎに帰宅してから株式市場を調べるという生活は、体力的に無理でした。資産の大部分を伊藤園第1種優先株式(東証プライム・25935)などの配当目的の安定銘柄に移し、その後は約5年間、アクティブな取引から離れ、配当を受け取りながら本業に専念することになりました」
休止期間を経て、投資への情熱が再燃したのは2019年。きっかけはジョルダン(東証スタンダード・3710)のストップ高だったという。
