*11:31JST ブロードリーフ Research Memo(1):2025年12月期は206.0%の営業増益を達成。収益拡大期入りへ
■要約
ブロードリーフ<3673>の主要事業は、自動車整備工場や部品商などモビリティ産業向けのソフトウェアの開発・販売である。同社はソフトウェア販売のメイン商材を、従来ソフトウェア「.NSシリーズ(ドット・エヌエス・シリーズ)」から新たなクラウドソフトウェア「.cシリーズ(ドット・シー・シリーズ)」へ移行する方針を掲げ、モビリティ産業のDX推進の支援を進めている。「.cシリーズ」は売上方式が月次売上計上であるため2023年12月期までは営業損失を計上したが、2024年12月期から黒字転換し、2025年12月期は前期比206.0%の営業増益を達成し、収益拡大期に入ったと言える。
1. 2025年12月期の業績
2025年12月期の連結業績(IFRS基準、以下同)は、売上収益が20,815百万円(前期比15.4%増)、営業利益が2,063百万円(同206.0%増)、税引前利益が1,854百万円(同240.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益が1,240百万円(同261.3%増)となった。ライセンス数やライセンス平均月額売上などの主要重要指標(以下、KPI)が計画に沿って進捗しており、クラウド化が順調に進んだ。こうした良好な業績推移を背景に、年間配当は前期の2.0円から6.0円へと大幅な増配を実施した。
2. 2026年12月期の業績予想
2026年12月期の連結業績については、売上収益23,500百万円(前期比12.9%増)、営業利益4,800百万円(同132.7%増)、税引前利益4,750百万円(同156.2%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益3,200百万円(同158.0%増)を見込んでおり、中期経営計画に沿った予想となっている。パッケージ型ソフトからクラウドへの移行は順調に拡大していることから増益基調が続く見通しだ。顧客数や平均単価などのKPIも着実に伸長しており、会社計画の達成確度は高いと判断される。また、年間配当は前期の6.0円から15.0円への大幅な増配を見込んでいる。同社は「連結配当性向40.0%以上」の維持を掲げていることから、今後の業績推移が計画を上振れる場合には、さらなる配当の上積みが期待される。
3. 中期経営計画
同社は2022年12月期から2028年12月期までの中期経営計画を推進している。本計画では、当初2年間(2022〜2023年12月期)に営業損失を計上した後、クラウドソフトウェア「.cシリーズ」への移行進展により黒字転換する計画であったが、2025年12月期には大幅な営業増益を達成した。これはほぼ当初の計画に沿ったものであり、2026〜2027年12月期の計画に変更はない。ただし、最終年度である2028年12月期については、足元の堅調な推移を反映し、売上収益を320億円(前回予想比5億円増)、親会社の所有者に帰属する当期利益を85億円(同5億円増)へとそれぞれ上方修正した。業績は順調に拡大しており、計画完遂に向けた今後の動向が注目される。
■Key Points
・主力事業は自動車産業向けIT基盤の提供、主力ソフトのクラウド化が進行中
・2025年12月期はクラウド化が進み大幅な増収増益。KPIも順調に増加
・2026年12月期は順調なクラウド移行を見込み、大幅な増収増益を予想
・2028年12月期に営業利益130億円達成を目指す中期経営計画を推進
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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