今では社会常識とともに、金銭感覚もひとり暮らしによって肌で感じるようになったそう。
「実家にいる時は、父に『電気をつけっぱなしにしないで』と言われても、それくらいいいじゃないと思っていました。だけど、自分の力で生活してみると、その結果が電気代として返ってくるんですよね。40代で結婚したのですが、そういったコスト意識や生活をしていく大変さがわかったうえで、結婚できてよかったと思います」(曽根さん)
しかし曽根さんが家を出ると決めた時、娘にはずっとそばにいてほしいと思っていた親は「何で?」と戸惑った。
「だけどここで出て行かなかったら、好きで実家にいたはずなのに、いつか『お母さんのせいでひとり暮らしができなかった』と言ってしまいそうで、いったん距離を取るのも大事だと思ったんです。
ただ、年を重ねれば重ねるほど環境を変えるエネルギーがなくなっていくのもわかるし、仕事が忙しくてひとり暮らしをする準備ができず実家を出られないという友人もいる。非常に難しい問題だと思います」(曽根さん)
※女性セブン2019年6月6日号