マネー

“年金博士”北村庄吾氏が解説「2022年4月以降の年金改正に備える自己防衛術」

年金の繰り上げ・繰り下げに関しては、非常によく質問を受けるという

年金の繰り上げ・繰り下げに関しては、非常によく質問を受けるという

「自分年金」で節税を

 まずは「年金を増やす」という方法。多くの人が60歳時点では国民年金の満額(40年加入)に達していないため、60歳以降に「任意加入」する方法や、妻の年金だけを「繰り下げ」するなど夫婦で考えられる“得する年金受給術”が説明された。

 加えて言及されたのが「自分年金」を増やす方法。公的年金以外に、個人年金保険や個人型確定拠出年金に加入すると、所得控除が受けられて税金が戻ってくる“節税メリット”に着眼するのだ。

「個人年金保険で毎月7000円(年間8万4000円)の保険料を積み立てると、所得税と住民税で1万800円の節税効果が見込めます(課税所得330万以上695万円未満の所得税率20%の人の場合)」(北村氏)

 銀行預金が超低金利の時代に、節税で賢く資産を増やすのが有力な選択肢であるとよくわかる。

 北村氏は最後に「健康で働ける自分をつくる」ことの重要性に触れた。会社員が20~60歳に働くのが8万時間(1日8時間×年間250日×40年間)で、これは定年後の60~80歳の余暇時間(1日11時間×年間365日×20年間)に等しいと指摘。健康を維持して、働いたり、趣味に時間を割いたりできることが何より重要と説明した。

※週刊ポスト2022年3月11日号

“年金博士”こと社会保険労務士の北村庄吾氏

“年金博士”こと社会保険労務士の北村庄吾氏

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。