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【日本株週間見通し】今週金曜日はメジャーSQ 日経平均は33500円が分岐点

 引き続き日経平均は33500円が分岐点だ。33500円を下値として抑え込む動きとなれば34000円台への台替わりが視野に入る。一方、回復に手間取ると調整ムードが強まってくる。メジャーSQをきっかけに方向性が見えてくるだろう。

 相場外の話題だが、1日に「現代用語の基礎知識選2023ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞が発表され、大賞は阪神タイガースの今季スローガン「アレ」と3年連続で野球関連のキーワードだったが、トップ10のなかに「生成AI」が選出された。2020年に「GoToキャンペーン」がトップ10に選ばれて以来の物色人気テーマとのマッチとなった。

 来年のテーマを意識した材料株物色が高まりやすい時期でもあることから、生成AIや半導体関連から派生した手掛かりが注目されやすい。アドバンテスト<6857>が11月29日に開催した技術説明会で、超広帯域メモリー(HBM)の成長拡大に触れたことを受け、超広帯域メモリーの樹脂封止で強みを持つTOWA<6315>や日本マイクロニクス<6871>などが動意づいている。半導体シリコンウエハー容器のミライアル<4238>、半導体外観検査装置メーカーのインスペック<6656>が8日に決算発表予定としている。引き続き、半導体関連は循環物色の輪が広がることになるだろう。

 このほか、今週は12月6日に小型SAR衛星の開発を手掛ける宇宙ベンチャーのQPS研究所<5595>が東証グロースにIPOすることを受けて宇宙開発テーマにも関心が向く可能性がある。

 今週は5日に11月東京都消費者物価指数、8日にメジャーSQ算出日、7-9月実質GDP改定値、11月景気ウォッチャー調査が予定されている。海外では4日に米10月製造業受注、耐久財受注、5日に米11月ISM非製造業景気指数、6日に米11月ADP雇用統計、米10月貿易収支、7日に中国11月貿易収支、8日に米11月雇用統計がそれぞれ発表予定となっている。

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