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投資

投資家は「有価証券報告書」をどう読み解けばよいのか 億り人投資家が解説するチェックポイント

有価証券報告書を読み込むことは、優良企業を見つける際の近道となる(写真:イメージマート)

有価証券報告書を読み込むことは、優良企業を見つける際の近道となる(写真:イメージマート)

 個別銘柄に投資をおこなう際は、各企業の決算内容を分析することが大切だ。では、実際に、どのような分析をおこなえばよいだろうか。45歳で金融資産1億円に到達、新刊『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資』が話題の個人投資家・長期株式投資氏が、具体例を紹介しながら有価証券報告書を使った分析方法について解説する。

複数年の業績を把握するには?

 経営状況をチェックする際は、直近1年だけで判断するよりも、過去数年の推移を確認した方が精度の高い判断ができます。なぜなら、業績が伸びているのか、停滞しているのかの傾向がきちんとつかめるからです。

 決算短信は、前年度との比較となっており、情報の速報性はあるものの、複数年度の業績を把握するためには各年度の情報をつなぎあわせていく必要があります。このような丁寧な作業を積み重ねることで理解が深まるという利点もあります。ですが、時間がかかるという側面もまた存在します。

 そこで、一括して情報を確認したい場合は、「有価証券報告書」を活用しましょう。

 有価証券報告書は、ネットで「企業名」「有価証券報告書」等をキーワードに検索をかければすぐに出てきますし、金融庁のEDINET サイトからも閲覧可能です。この有価証券報告書は、金融商品取引法で開示が義務付けられている、法定開示資料となります。

 事業年度終了後3ヶ月以内に提出する義務があり、3月決算の会社なら6月末日が提出期限となります。ちなみに決算短信は、証券取引所の上場規程により開示が義務付けられている資料です。事業年度又は連結会計年度に係る決算については、遅くとも決算期末後45日以内に開示をおこなうことが適当であり、30日以内の開示が、より望ましいとされています。

 有価証券報告書も、決算短信同様に作成のルールがありますので、一度読み解き方を覚えてしまえば、今後、株式投資をおこなっていく上で活用し続けることができます。ポイントだけでも理解できるようになりましょう。

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