田代尚機のチャイナ・リサーチ

中国本土株が大幅下落で「中国リスク再び」の懸念は?

中国本土株「創業板指数」の推移(日足)

中国本土株「創業板指数」の推移(日足)

 中国本土株が軟調である。特に創業板(新興企業市場)指数の下落が目立つ。1月16日の終値は3.6%安の1830.85ポイントを付けており、2016年1月急落時の安値を下回っている。足元の動きをみると、12月初旬に相場判断の分かれ目となる200日移動平均線を大きく下放れしている。中旬以降、横ばい圏で推移していたが、1月中旬から再び崩れている。チャートを見る限り、典型的な弱気相場となっている。

 2016年12月の製造業PMIは51.4で11月と比べれば0.3ポイントほど低いものの、2016年では2番目に高い値となっている。12月の物価をみるとCPIは2.1%上昇だが、PPIは5.5%上昇である。石油、石炭、鉄鋼などの市況が改善しているが、川上製品の需給改善は景気回復を示唆している。

 ミクロ面では、2016年12月期業績は、銀行は横ばいだが、素材関連を中心に増益が見込まれる。ファンダメンタルズに大きな問題があるわけではない。

 今回の下落は、IPO(新規上場)の増加や、春節(中国の旧正月)を前にした流動性不足など、需給要因が大きい。創業板固有の問題として、もう一つ上げるとすれば、政策面での好材料が少ないといった点もある。

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