「買いサイン」の判断に用いる指標
資産は約6800万円まで目減りしたが、その後、商船三井(東証プライム・9104)が配当利回り10%ほどであることを知り、再び勝機を見出した。5000万円を商船三井株に投じた結果、見事復活を果たしたという。そんなちょる子さんが、投資判断で重視している指標は2つある。
「常にチェックしているのは、市場心理を数値化したFear & Greed Indexと日経平均ボラティリティー・インデックスです。Fear & Greed Indexが20を下回るタイミングを投資家心理が『エクストリームフィア(極度の恐怖)』の状態、つまり『大底』と判断して『買いサイン』としています。日経ボラティリティー・インデックスは、数値が高いほど投資家が相場の変動を見込んでいるので、20を上回ったら『買い』です。
この2つの指標を元に買いを入れていましたが、昨年の夏以降、金利上昇の情報が出回ると指数が継続して20を超えるようになりました。全体的な投資家心理が落ち着いていないと感じているので、現在は慎重に市場の状況を見ているところです」
億を超える資産を築いた今も、挫折を味わい株式市場から退場した時のことを思い出すというちょる子さん。別記事『子育てママの億り人・ちょる子さんが厳選した「トランプ相場の逆境でも稼げる期待の銘柄5選」 金融、インバウンド関連に注目する理由とは』では、ちょる子さんが期待を寄せる個別銘柄について解説している。
投資歴14年で資産2.4億円を築いたちょる子さん
【プロフィール】
ちょる子さん/大手企業の営業職やマーケティングなどを経て、企業の価値向上をサポートするPR支援事業で独立。仕事と子育ての傍ら、高配当銘柄、優待銘柄、日経先物、個別株のデイトレードなど、マルチな投資スタイルで2024年1月に資産2億円超えを果たした個人投資家。X(旧Twitter)アカウント:@kabu_st0ck
取材・文/小野雅彦