■南海フェリーを利用する場合
和歌山港発徳島港行きの南海フェリーが利用できる。1日8便運航しているが、和歌山港2:40発・徳島港4;55着の夜行便を利用すれば、近年高騰するホテル代を1泊分浮かせることも可能だ。
フェリーを利用する場合は、フェリーだけが割引となるのではない。なんば駅と和歌山港を結ぶ南海電鉄と南海フェリーを組み合わせた「とくしま好きっぷ(すきっぷ)」という割引きっぷがある。これをまず通常料金の2500円で購入する。そして徳島港に到着後、窓口で「招待状クーポン」とフェリーの乗船券を提出すると、2000円のキャッシュバックが得られるという仕組みだ。もともと割り引かれている切符のうえ、さらに80%オフというのだからうれしい。
復路は対象外だが安く帰る手段も
■そのほかの条件
・本人のみ使用可能。譲渡・転売は禁止。
・子どもも大人と同額の500円。なお、フェリーに車両を乗せる場合は500円では乗船できない。
・このクーポン券を利用し、購入した乗車券・乗船券は、払い戻しは不可。
・クーポン券1枚につき、高速バス又はフェリーが1回のみ利用可能。
・高速バス乗車、フェリー乗船にはチケットの購入が必要。
・このクーポンを指定の販売窓口にて提示し、事前にチケットを購入する。
・徳島県内出発の復路は対象外。
・徳島県在住者は利用できない。徳島県在住者でないことを確認するため、ブースで住所の分かる本人確認書類を提示する場合もある。
・予算の上限に達した場合は予告なく終了する。
徳島からの復路は残念ながら500円で移動することはできない。徳島といえば、高知と東京を結ぶ日本初の寝台バス「ソメイユプロフォン」も週1便ではあるが、徳島と東京の間を結んでいる。モニター運航のため、こちらも7300円と格安である。筆者も先日利用したが、頭上のスペースは非常に狭いものの、寝心地はいままでのバスとは異次元の快適さであった。
関東から万博へ行き、500円で徳島まで行って徳島観光を楽しんだ後、寝台バスで東京に帰ってくるというのも面白いかもしれない。
■徳島県ワンコインキャンペーン公式サイト
https://expo-to-tokushima.expotokushima.jp/
【プロフィール】
橋賀秀紀(はしが・ひでき):トラベルジャーナリスト。東京都出身の50代。訪問国は135か国・渡航回数200回以上。著書に『世界一周航空券バイブル』(イカロス出版)など。