すべてはトランプ関税次第か
トランプ関税に関しては、ある程度の内容が明らかになってきたように見えますが、すでに「半導体関税」や「輸入医薬品関税」といった別の関税措置の予告も出ており、今後も市場に衝撃を与える可能性は高いと言えます。
特に正確な日付や具体的な内容が未定のままであることから、相互関税が発表された4月2日のような、大きな値動きが再び起こる可能性があります。
また、4月2日から開始された相互関税についても、90日間の停止措置が取られてはいるものの、それが今後の世界景気や物価にどのような影響を及ぼすかについては、まだ具体的なデータは出てきていません。
次回のFOMCは6月17日~18日に予定されています。それまでの間、パウエル議長の発言だけでなく、他のFRBメンバーのコメントによっても、市場は新たな利下げの可能性を織り込もうとするでしょう。
この間に発表される経済指標や企業決算、そして何よりトランプ大統領自身の発言には、引き続き注意を払う必要があります。
このような不透明な期間中は、明確な相場の流れが生まれにくく、安易に短期的な反発を狙うことはリスクが伴います。しかし、大きな変動を伴う相場を乗り越えた先にこそ、安定した相場が待っています。それまでは、無理のないリスク管理を行っていくことを強くお勧めします。
【プロフィール】
森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。1983年、埼玉県生まれ。元美容師。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている。著書に『1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資』(KADOKAWA)がある。YouTube「毎日チャート分析ちゃんねる」やnote(https://note.com/morip)を日々更新中。
森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている